はじめに

習い事を整理し、備えるためのお金をねん出

お子さんはみんな公立校に通っているとのことですが、毎月の教育費は14万円越え。ここは少し整理してもよいのではないかと思います。お子さんが通わなくなった習い事の月謝がずっと引き落とされているということはないでしょうか。受験期になるともっとお金がかかるでしょうから、優先順位をつけてさほど必要がなくなった塾や習い事は、お子さんとよく話をして場合によってはカットしてもよいと思います。

ほか、大人数で暮らしていますから、みんなで節約の意識を持ち、ムダな電気をつけない、水は必要のないときは止めるなど、基本的なことに取り組むのもいいですね。ほか、節水シャワーヘッドを使う、電力、ガス自由化を生かし、業者ごとに比較して料金の安いところに変更するなども考えられます。

さらに、スマホはどんどん利用料が安くなっています。格安スマホなどでご家族それぞれに合ったプランを探し、変更するのもよいと思います。

このように、暮らしにはさほど変化を与えず、できるところを工夫して支出をコントロールしていくと、今の収入の中で生活し、かつ、貯金も増やしていくこともできるようになるでしょう。

小規模企業共済や iDeCoの控除を利用しよう

貯金だけではなく、ご夫婦の老後資金作りも必要です。自営業者の退職金づくりになる「小規模企業共済」、私的年金づくりの「iDeCo」は老後を見据えた資金作りができます。しかも、掛け金が全額所得控除となるので、確定申告時の所得税、翌年の住民税額を安くすることができ、結果として手取りを増やすことができます。
家計が黒字になってからですが、これらの導入も検討いただき、心配のない将来を迎えていただきたいと思います。

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