はじめに

まずは自分のお金の流れを明確にすることから

いつかは自立しなければならない相談者様。そのような場合、まずおさえておくべきことは、お金の流れを把握することです。

現在は、パートで働き月額13万円の収入を得ているとのことですが、明確になっているのは、食費、保険料、通信費、お小遣い、毎月の貯蓄額です。その合計金額は、7万1,000円なのですが、給料はすべて使い切っています。お小遣いの予算は1万3,000円ですが、超えることが多いとおっしゃっています。

お金は毎月、何にいくら使うのかを明確にし、予算立てをし、その中でやりくりする習慣を身に付けてください。特にお小遣いは現在の金額では足りないようですので、余裕を持って予算立てをし、その範囲でやりくりしてください。

食費の3万円は、ランチ代などの外食費です。これも大きく分ければお小遣いとも言えます。ランチは外食が必須の仕事でないのなら、お弁当を持っていくなど、いくらでも節約が可能な状態です。親元に暮すというのは、お金を貯めやすい状況なので、毎月の預貯金が1万5,000円というのは少なすぎます。基本的な生活費はすべてご両親が負担していることを考えると、少なくとも毎月4万円以上は、貯蓄に回してみてはいかがでしょうか?

「知らないうちに使ってしまった」ことにならないよう、家計簿などをつけることを、お勧めします。

いかに介護を予防するかに焦点を置こう

ご両親が要介護状態になってしまったときのことを心配されていますが、ある程度は介護保険でカバーできます。万が一のことを心配するのではなく、いかに介護と無縁な生活にできるのかに、焦点を当てるとよいでしょう。

家族全員で健康を意識してウォーキングなどの軽い運動を一緒にする。食事も健康に留意したものを準備し、食べてください。もちろん、食事は相談者様がご両親に作って差し上げてくださいね。

今も家事には参加されていると思いますが、今以上に積極的に参加することで、現在の家計全体のお金の流れや必要な費用がいくらになるのかを知ることができます。がんばってください!

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