はじめに
今後の住まいのことを考え始めよう
相談内容には書かれていないのですが、現在の住まいを相談者様が受け継ぐのであれば、固定資産税はいくらになるのか、1年間にかかる水道光熱費はいくらになるのか等、各種支払についても知っておき、自分で賄うためには、どれくらいのお金が必要になるのかを把握してください。
兄弟姉妹がいて、現在の住まいを受け継ぐことができない、未定であるなら、自分がどうしたいのかを考えてみましょう。相続が起こった場合、今の住まいが相談者様のものにならない可能性があるのなら、ご両親と話し合い、できるだけ早く自立することを目指してください。
あわせて、ご両親の介護に対する向き合い方も兄弟姉妹で行うことになりますので、負担感も変わってきますよ。
個人的な考えとしては、親元に暮している=自立していないとは思いません。ただ、多くを親に依存している状態では、将来、自分一人で生活することが難しくなってしまいます。親元で暮らしていく場合でも、1人暮らしをしていると想定して家事を行い、預貯金をしていきましょう。
介護は、誰か一人で負担するものではありません。住まいについても、家族構成によっても違ってきますので、ご自身がどこまで取り組みたいのかを明確にすること、その上で覚悟が必要なのです。
収入を増やすことを目標に
相談者様が受け取れる公的年金額は不明(ねんきん定期便で確認してください)ですが、国民年金は満額で約78万円です。とはいえ、自宅を受け継ぐことができても、年間78万円では、生活が苦しいのは明らかです。
今はパートとして働いているとのこと。得られている収入から考えていくと、社会保険にも加入されていると思います。ただ、本気で将来のことを心配しているのなら、今以上の収入が得られる方法がないかも考えてみましょう。その場合は、転職も視野に入れてください。
働く時間や日数が増えて給料が増えれば、必然と、将来、受け取れる年金額は増えていきます。年金は65歳からの受け取りになりますが、できるだけ長く働くことです。年金の受給が始まっても、少しでもいいので生活費の上乗せができるよう、働いて収入を得てください。
将来に関する心配はいろいろあると思います。ただ、心配の種は複合的に絡まっていますので、相談者様の今のライフスタイルやマインドそのものを見つめ直す必要があります。
少し遠回りになるように思われるかもしれませんが、自身のお金の流れと家計全体のお金の流れを知り、相談者様自身も、家計の運営に積極的に参加をしてください。そうすることで、本当に必要なことは何かが見えてくるはずです。体調も悪いようですが、まずは無理しない範囲で取り組んでみてください。応援しています。
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