はじめに
世界的な原油価格の高止まりもあり、原材料費、製造費、物流費が高騰しているため、さまざまな商品カテゴリーで各社が値上げを発表しています。
また2022年3月9日、農林水産省は政府が買い付けて製粉会社などに売り渡す輸入小麦の政府売渡価格を、2022年4月1日から17.3%引き上げることを発表しました(※)。現在の制度になってから、過去2番目に高い価格水準となり、パンや麺類など小麦粉を原料とする食品の、さらなる値上げにつながるかもしれません。
値上げラッシュが家計に与える影響を抑えるためにも、4月以降に値上がりする商品をしっかり把握しておきましょう。
※農林水産省:輸入小麦の政府売渡価格の改定について
飲食品
「マルちゃん」シリーズなどで知られる東洋水産は、4月1日より生麺の「マルちゃん焼そば 3人前」などを9〜11%、業務用の冷凍うどんなどを3〜14%ほど値上げします。また、6月1日からは即席カップ麺の「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」、即席袋麺の「マルちゃん正麺 5食パック シリーズ」なども9~12%ほど値上げとなります。理由としては、原材料費の上昇、包材費・物流費・燃料費などの高騰が影響しているようです。
大塚食品は、レトルトカレー「ボンカレー」シリーズの一部製品を4月1日から10円ほど値上げします。また、やおきんが販売するスナック菓子「うまい棒」も4月1日から1本10円から12円となり、1979年の発売以来初の値上げに踏み切りました。
嗜好品では、サントリースピリッツも国産ウイスキーおよび輸入ウイスキーの一部商品の価格を4月1日から改定します。こちらは生産設備の増強など、安定供給に向けた取り組みを強化するためとのことですが、輸入ウイスキーに関しては、運賃なども影響しているようです。
東洋水産株式会社
「生めん・具材類」価格改定のお知らせ
「市販用・業務用冷凍食品」一部価格改定のお知らせ
「マルちゃん 即席麺」 価格改定のお知らせ