はじめに
ステップ2 各銘柄への投資金額を均一に調整
ステップ2では、投資金額を均一に調整していきます。
「どういうこと?」と思ったかもしれないので、具体的に分かりやすく説明しますね。
たとえば、保有している銘柄で最も高い銘柄Aの株価が1株6000円、最も安い銘柄Bの株価が1株600円としましょう。
この場合、最も安い銘柄Bを9株、買い増しします。すると、銘柄Aへの投資金額は、株価6000円×1株=6000円。銘柄Bへの投資金額は、株価600円×10株=6000円。これで投資金額を均一に調整できました。
同様に、株価1000円の銘柄Cがあれば、5株買い増しして、株価1000円×6株=6000円。株価2000円の銘柄Dがあれば、2株買い増しして、株価2000円×3株=6000円。
このように調整を続けていくことで、投資金額が20銘柄にほぼ均一に分散された株 式ポートフォリオが完成します。
ここに到達するまでの期間は、1週間に1銘柄ずつ投資してきた方は10カ月程度、毎日1銘柄ずつ投資してきた方で2カ月程度です。
実はこの段階ですでに、ポートフォリオは理想的な形になっています。
明確な投資目的を持たず、投資手法も学ばずに何となく投資している個人投資家とは、雲泥の差がついているのです。
自信を持ってください。
ステップ3 キャッシュを含めてポートフォリオを考える
テップ2までで、株式ポートフォリオは完成しています。
あとはコツコツと1株投資を継続していくことで、運用資産は増加していきますし、得た配当金を再投資することによる複利効果で、そのリターンはどんどん加速するでしょう。
いよいよ最終段階のステップ3では、現金比率とリバランスを考慮したポートフォリオを構築していきます。
「ご自身の年齢と同じ数値の%」を現金で保有しておき、その現金比率を維持するため、1年に1回リバランスするというものでしたね。
具体的な方法としては、証券口座へ入金しても、その全額を投資にまわすのではなく、一定金額を現金で残しておくようにするのです。
これも一気にやろうとせずに、積立投資を継続しながら、徐々に現金比率を増やしていけばよいと思います。ちなみに私は44歳なので、株式:現金=56:44となります。
このような過程を経て、最終的には、株式と現金の比率が一定に保たれ、株式は20銘柄に均等に分散されたポートフォリオが構築されるというわけです。
あとは継続あるのみ。
1株投資を継続して、保有株数が100株に達すると、株主優待を受け取れる銘柄もあります。もちろん配当金も定期的に振り込まれ、その金額は毎年増加していくで
しょう。
1年も続けていれば、株式投資への理解も深まっているはず。自分なりの考えを反映させた投資を試みるのもおもしろくなるでしょう。
この段階までくれば、株式投資を楽しみながら実践できるようになっているはずです。
いかがでしたか? 拍子抜けするくらい簡単だったのではないでしょうか。