はじめに

教育費準備のおすすめは「合わせワザ」

メリットとデメリットが実にそれぞれなので、教育費の準備としておすすめなのは「合わせワザ」です。

上記のデメリットでも記載しましたが、必要な教育費全額をつみたてNISAで準備していると、高3の時期に、例えばリーマンショックやコロナショックのような相場の大きな下げがあった場合、元本割れした状態で現金化しなくてはならなくなるかもしれません。

そんなとき、預貯金など、いつでも引き出しができる資金も併用して準備してあれば安心です。

筆者も、学資保険、預貯金、つみたてNISAなど、複数の方法で教育費の準備を進めています。

また、将来的にインフレになる可能性があることを考えると、すべて預貯金や学資保険で貯めるのも逆に危険だといえます。国立大進学の場合は300万円以上が目安と伝えていますが、それは現在の物価で考えたうえでの目安です。

例えば、50年近く前の昭和50年は、国立大の授業料は年間3万6,000円というデータがあります(ちなみに令和元年は、年間約53万円。文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」より)。

今後の物価上昇などにより、授業料などがどれだけ上がっていくかはわかりません。やはり、預貯金などに加えて、つみたてNISAなどの投資もあわせて、教育費を準備しておくことをおすすめしたいです。もし教育費として余ったら、自分たちの老後資金にすることもできます。

子育て中の人は、教育費をしっかり準備できているか、ぜひ確認してみてください。

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