はじめに

新興国株式に投資をする場合、保有比率は何%がよい?

新興国株式は、通貨リスクや地政学リスクをはらむので、乱高下が激しく安定的ではないですが、人口増加やGDPが増える予測など、将来性は期待されています。しかし、期待値がすでに株価に織り込まれている場合もあるので、GRPが成長しても投資家の期待値より高くなければ株価はあがらないことがあります。

また、全世界株式インデックスなどを持っていれば、当然その中に新興国も組み込まれているので、先進国と新興国を自動的にバランス良くもつことが可能になります。ただし、全世界株式インデックスの場合は、売却時に全体をマルっと売ることしかできないのがデメリットです。

例えば、先進国は株価が下がっているが、新興国は高値圏にあるとしたら、売却する際は新興国のみを売りたいものです。このように個々のアセットクラスを売却可能な形にしておくのもポートフォリオを構成する戦略のひとつです。

大きな成長の可能性とさまざまなリスクを内包している新興国の時価総額は、全世界の10%程度です。ポートフォリオの中に組み込む場合も10%を目安に考えるとよいのではないでしょうか。

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