はじめに
初めまして、経済アナリストの馬渕磨理子(@marikomabuchi)です。
報道・経済番組への出演や、金融に関する講演をしていると、「投資って難しい」という声をよく耳にします。「投資を始めたい」と思ったものの、ハードルが高いと感じている方が多いようです。しかし、投資を難しいと感じてしまうのは、“ある誤解”をしているかもしれません。
今年から高校の授業でも金融教育がスタートし、投資はより一般的になっていきます。親子で投資の会話も当たり前になっていきそうです。今回は、投資に関する誤解について解説していきます。
難しいと感じる要素は3つ
なぜ投資を難しいと感じてしまうのでしょうか? その要素は主に3つあります。
・そもそも「金融用語」が難しい
・「数字」を扱うので難しい
・「値動きがあり」難しい
並べてみると、確かに「投資はハードルが高い」と感じてしまうのもうなずけます。これらの誤解を一つ一つ確認していきましょう。
「金融用語」は「簡単なことを難しく話す」傾向
私も金融を学びはじめた時に、最初に苦しんだ壁です。しかし、約10年間、金融業界に携わるなかで出た結論は「金融は簡単なことを難しく話す傾向がある」ということです。
金融業界は他の業界に比べて規制がとても厳しいです。個人や家計の資産を守ることを重要視していますので、「こういった表現はダメ」「こういった文言を入れなければならない」といった決まりがあります。そのため、複雑怪奇な難しい文章になってしまうのは仕方ないことです。
そこで、解釈が難しい業界には「通訳の役割」が必要です。例えば、ファイナンシャルプランナー、アナリスト、エコノミスト、投資歴のあるブロガーなどが金融業界の翻訳・通訳の役割となっています。分かりやすい解説をしてくれる人を「推し」として自分の中で、リストアップしておくのがオススメです。