はじめに
保険料総額は変わらない?長く払う方がお得
医療費無償化の間は加入せず、保険料を払わない方が生涯の保険料を安く抑えられるのではないか、というお問合せもよくいただきます。医療保険は一生涯の保障を分割で払うように計算されています。
ある保険会社の商品で、入院日額5,000円の保険料を0歳、20歳、60歳、80歳それぞれから、90歳まで払う保険料を計算してみました。すると総額は0歳で1,684,800円、20歳で1,881,600円、40歳で1,845,000円、60歳で2,215,800円、80歳で1,836,600円になりました。
年齢によって若干違いますが、生涯払う保険料に大差はありません。長い期間で分割すれば1回分の保険料は安くなりますから、少しでも早く加入した方が月々の負担は少なくて済むのです。
期間限定より一生涯のベースを
子どものうちは医療費がかからないから、高校卒業したら医療保険を考えるという方もいらっしゃいますが、その間、何らかの病気にかかってしまうことは稀ではありません。
医療保険は、申込時に加入する人の体況を告知するステップがあります。告知内容により無条件で加入、特別な条件を付けたうえで加入、保険料を割増して加入などさまざまですが、加入後にケガや病気で体況が変わっても、保険料や保障内容が変わることはありません。
日常生活に大きな支障がない病気でも、長く付き合わなければならない病気や、完治が難しい病気になってしまった場合、特に悪性腫瘍と診断された場合は、新しく医療保険に加入することはとても難しくなります。
生まれてすぐに、一生涯の医療保障に加入しておけば、万一持病を持ってしまった場合でも、医療費負担をカバーしていくことができるので安心ですね。まずは子どもに何かあった時、どんな影響があるかをご自身のライフプランとシミュレーションし、保険を取り入れるかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。