はじめに

妻が無職になった後の健康保険はどうなる?

「(妻が)無職になった後の健康保険料が心配です」とあったので、退職後の健康保険の選択肢についてご説明をしておきます。

選択肢は大きく3つあります。1つ目がこれまで勤務先で加入していた健康保険に退職後も加入し続ける「任意継続被保険者」という方法です。退職時の報酬月額もしくは加入者全体の平均報酬月額を基準として保険料が決まります。会社員の健康保険料は労使折半ですが、退職後はこれまで会社が負担していた分も、加入者が負担することになります。

2つ目が住まいのある自治体で加入する「国民健康保険」です。こちらは前年の年収が基準となり保険料が決まります。

3つ目が「家族の被扶養者」になる方法です。被扶養者になれば、保険料負担が全くいらないのが最大のメリットです。加入時とその後もしばらく働かない、もしくは扶養枠の範囲内に収入をとどめるのであれば、妻は健康保険料も年金保険料も支払うことはありません。収入の無い妻を扶養するのであれば、扶養する側のご相談者さんの社会保険料負担についても、減ることはあっても増える心配はありません。

今回のシミュレーションの結果は

現在39歳と37歳のご夫婦で貯蓄+投資=1,490万円をお持ちです。子どもの予定やマイホームを購入する予定も特にないということですから、大きなお金が数年以内にまとまって出ていく予定はありません。

単身赴任生活を辞めて二人暮らしになることで、毎年の貯蓄可能額は230万円から、95万円程度に減るものの、それでも資産を増やしていける見込みです。いまよりも広い家を借りて二人暮らしを始め、自動車を2台持つようになっても、大きな問題はないでしょう。

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