はじめに

お金を狙われないために必要なこと

次に、『ズボラでも「投資」ってできますか?』の本についてお話しましょう。
サブタイトルが「元メガバンカーが教えるお金を守り、増やす超カンタンな方法」とあり、皆さん、投資の本かなと思われることでしょう。
ただ、投資の話は全体の4分の1程度。
残りは保険の話、不動産の話、確定拠出年金や税金の話と、お金まわり全般の内容をまとめております。

本書では、「あなたのお金を狙っている人たちがいます」といっていますが、
私は、まっとうな金融機関の営業マンが、お客様のためにならない商品を販売している現場を見てきました。
金融庁も「これまでの金融サービスは、金融機関側の利益を獲得するもので、お客様のためのものになっていない」と指摘するほど、改革が必要な状況なのです。

本に沿って説明すると
①『投資』って、やったほうがいいんですか? ――自分の資産を守る『運用』方法」。

②『掛け捨ての保険』って、もったいないですよね? ――お金を無駄にしない『保険』の選び方」と続きますが、
今、貯蓄性のある保険を勧めている人は、保険会社の営業マンか、保険会社からお金をもらって活動しているFPでしょう。
貯蓄性のある保険は高コストであり、資産形成にそぐわないというのが、金融の専門家の意見です。

③「やっぱり家は、購入したほうが得ですか? ――自分の生き方に合った『不動産』の選択」。
持ち家と賃貸はどっちが損か得かとはよく言われますが、損得を考えてもしょうがない。
住宅メーカーや不動産会社発信の情報では「買ったほうがよい」という結論になることが多いと思います。
しかし、あくまでその人のライフスタイルや価値観で決めればいいんじゃないでしょうか。

では、書名にもなっている「ズボラな人でも投資できるのか?」「ズボラな人におすすめな投資方法は?」については、次回、解説していきます。


『マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』頼藤太希・高山一恵 著


iDeCo(個人型確定拠出年金)の申込方法がマンガでわかるiDeCoの本。iDeCoは、所得控除という大きなメリットがあるけれど、専門用語だらけで、申込みに至らず、途中であきらめてしまう人も続出。誰でもiDeCoのメリットがわかり、申込書もカンタンに書けるようになるのが本書。著者は、申込書類の書き方セミナーで人気の講師。

ズボラでも「投資」って、できますか? 高橋忠寛 著


リスクは超コワイ!でも銀行だけっていうのもなんか不安という人へ。誰でもわかる投資、保険なら何が大丈夫?確定拠出年金って? 元メガバンカーが教える お金を守り、増やす超カンタンな方法を解説。

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