はじめに
無駄のない家計で立派です
毎月の支出データを拝見しました。無駄のない家計であり、支出の項目で「その他」として8万円が計上されていますが、何にどれだけ使っているのかが分かっており、必要な支出であれば問題ありません。
貯蓄は毎月十数万円行っており、現在の貯蓄総額は1,800万円、投資総額は1,100万円あります。副業で収入を得ていると言っても、副業で得た収入以上の貯蓄ができているのは、素晴らしいですね。
ただ、転職した後は、このような貯蓄生活は行うことができなくなります。
ねんきん定期便の年金額を確認する
すでに何度か「ねんきん定期便」を受け取り、65歳から受け取れる年金額がいくらになるのかを確認していることでしょう。
50歳以上の人に送られてくる「ねんきん定期便」は、60歳まで現在の加入状況が継続している場合に受け取ることのできる、「老齢年金の見込額」が記載されています。恐らく、この金額を老後の生活費のベースとして考えられていると思います。しかしながら、正社員から派遣社員やパートとして働き、年収が低くなったときには、65歳以降に受け取ることのできる年金額が低くなってしまう点は、注意しなければなりません。
転職後の社会保険制度について考えてみよう
頂いた支出データから、毎月の手取り額が10万円になった場合の生活を想定すると、給与10万円+副業8万円となり、毎月の支出をカバーするだけの収入が得られることが分かります。とはいえ、相談者様も仰っているように、副業の8万円は、いつなくなるかも分からない収入ですので、「無いもの」として考えて、本業からの給与手取り額を考えたほうがよいでしょう。
社会保険に加入する条件は、パートの場合は1週間の労働時間が20時間以上30時間未満、月額賃金が8.8万円(年収106万円)以上、2カ月を超える雇用の見込がある、学生でないこととされています。派遣社員の場合は、1週間の所定労働時間が20時間以上、契約期間が1年以上の見込みである、賃金が月額8.8万円(年収106万円)以上、学生ではないことです。
この条件はクリアすることはできそうに思えますし、派遣社員やパートで手取り10万円の収入を得ることは可能だと思います。
ただし、最初から社会保険に加入しないことが雇用の条件になっているケースもあり、派遣で働いていても、半年更新で働くような条件が提示されることも少なくありません。
社会保険に加入すると、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険が給与から差し引かれます。転職をするときのこだわり条件としては、社会保険に加入することと、社会保険料を差し引いた手取り額が18万円になるような条件で、新たな勤務先を探してみてはいかがでしょうか?