はじめに

投資は金融資産の30%を目安に

次に、運用に関してですが、現在43歳ですからまだまだ運用できる期間は長く取ることができます。そのため、iDeCoとNISAを活用して運用されていることは状況として望ましいと思います。

状況から想定すると、預貯金1,900万円に対して投資金額が200万円ですから、30%ぐらいまでは投資の比率を高めてもよさそうです。預貯金額が多くなっている点、堅実な生活をされている点を考えると、それ以上思い切った運用はされないほうがよいと考えます。そのため、現状では600万円ぐらいまでは投資へ振り向けてもよいでしょう。

外貨建て個人年金保険や変額個人年金保険を検討してみては

質問者の方の場合、現在具体的に何に投資されているかがわからないため、回答しにくい部分があるものの、保険は何も加入されていないように見受けられます。もし老後の資金構築ということであれば、外貨建ての個人年金保険や変額個人年金保険の活用もあってよいかと考えます。

これは二つの理由からです。iDeCoやNISAを活用されているということは、非課税の恩恵を受けたいからと考えます。であれば、生命保険料控除を活用し、節税を図るという観点があってもよいかと考えます。外貨建て個人年金保険の保険料は、個人年金保険料税制適格特約が付加できるものに関しては個人年金保険料控除が適用できます。一方、変額個人年金保険の保険料は、一般の生命保険料控除が適用できます。これらをうまく活用し、控除を適用されるとよいでしょう。なお、今後加入する保険契約では、年間の支払保険料が8万円超の場合、4万円の控除が適用できます。

もう一つの理由は、外貨建て個人年金保険を活用し、米ドルやユーロ、豪ドルなどで運用し金利と為替差益を稼ぐ視点からです。米国をはじめ、世界では金利を引上げるケースが増加しています。日本の金利が変わらないとして、他国の金利が上昇すれば、一般的には外国通貨高円安になります。今後もそうした流れが期待できるため、金利、為替の両面から増やすことができる可能性があります。

また、変額個人年金保険では、ご自身で投資配分を決める必要があるものの、国内外の株式や債券に投資するファンドへ投資ができます。すぐお金を引き出すといたことがなさそうであれば、気長にコツコツ積み立てによる投資を行ってみてはいかがでしょうか。

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