はじめに
ブランドになる知識を身につければ、専門性がなくても稼げる
例として、システムエンジニアの場合を考えましょう。
かつてシステムエンジニアは高い専門性を必要としていました。ホームページをつくる場合、HTMLやCSSなどといった言語を活用する必要がありました。専門の技術がなければ、ホームページはつくれなかったわけです。
しかし、いまはどうでしょうか?
そんな知識はなくとも、ホームページや販売サイトを作成することができます。
先日「ペライチ」の山下翔一会長の講演を聞く機会がありました。「ペライチ」とは簡易的なホームページや販売サイトをつくることができるサービスです。
新しいサービスですから、若い人、20~30代の利用者が多いのかと思ったら違うそうです。実際には40~50代の利用が多いとのこと。この年齢層はテクノロジーには比較的弱い年代でしょう。しかし、一番利用されている。
つまり、苦手な人でも、専門的な知識や技術がなくても、ホームページの作成ができる時代になっているということ。
技術や知識を持っていなくても、誰でもつくることができるのです。
これは、平均レベルの技術しか持っていない人にとっては驚異となるでしょう。
以前は素人には難しかったことが、最新のテクノロジーやサービスによって克服されているのです。10年前にシステムをつくっていたが、しばらくその仕事に携わっていなかったとしたら、現代ではすでに使い物にならないかもしれないのです。
だからこそ、平均的な技術のレベルを脱して、1ランクも2ランクも高いスキルを身につけなければなりません。 最新の技術が出るたびにアップデートし続ける必要があるスキルは、学びのコストが高いと言えるのです。
一方、コミュニケーションスキルならどうでしょうか?
同じくシステムエンジニアの例を考えましょう。
仮にコミュニケーションスキルが高く、調整がうまい人だとします。
最新のこまかい技術についてはわからなくても、どんなことをすれば意図したものがつくれるかということはわかっています。
そんな人であれば、プロジェクトマネージャーやコンサルタントとして活動することができるでしょう。それで収入を得ることもできます。
専門性はなくともコミュニケーションスキルがあると、自分の価値を上げることができるのです。
だから、コミュニケーションなどの普遍的な能力は、まさにブランドのスキルなのです。
ブランドになる知識はたくさんありますが、いまから学ぼうと思うなら、とくにコミュニケーションから学ぶことを強くおすすめします。
なぜなら、どのスキルとも必ずかけ算することができる必須スキルだからです。
いままでコミュニケーションについて学んで来られなかった人は、書籍で学ぶことはもちろん、セミナーや勉強会などを受講してみてはいかがでしょうか。