はじめに
すぐに稼ぎたいなら、流行もしっかり学んでおく
まずはブランドになる知識から学ぶことをおすすめしましたが、そこにも課題はあります。それは ブランドになる知識は、稼ぐまでに時間がかかるということです。
たとえば書店に行くとコミュニケーションに関する本がたくさんあります。それだけ読者の関心が大きいテーマだということです。
それと同時に、ライバルが多い市場であることも表しています。
もしコミュニケーションだけを武器に稼ごうと思った場合、売り方を工夫しないと差別化も難しく、稼ぐまでにはなかなか時間がかかるでしょう。
だからこそ、前項と矛盾するようですが、流行りも同時に学ぶことが重要です。
最近だと「ライブコマース」あたりはお金につながる学びとしていい例でしょう。
ライブコマースとはオンラインの動画配信で、リアルタイムでおこなわれます。配信者は視聴者のコメントに合わせて話を変えることができ、ライブ感が楽しいのが流行っている要因です。
ライブコマースのいいところは、配信者と視聴者の関係性が近くなることです。
とくにいまの時代は、何を買うかよりも、誰から買うかのほうが重要視されます。
信頼関係がある人がすすめているものであればきっと大丈夫、という心理が働くのでしょう。顔を見せてコミュニケーションを取れる人から買いたい、そう考えている人が増えているようです。
実際、私もライブ配信によるセミナーの販売をおこないましたが、一度のライブで250人もの人が申し込みをしてくださいました。
これはコロナ前では考えられない現象です。コロナ禍になって世の中が変わるなかで、流行っているものを捉えることでうまくいった事例の1つです。
一人ひとりを直接対面で接客して販売するのも、ライブ配信で接客・販売するのも、かかる時間は変わりません。だとしたら一度に多くの人に対応することができ、さらに動画をアーカイブで残しておけば、あとから見て購入してもらえる可能性がある、そんな販売方法であるライブコマースは今後さらに伸びていくことでしょう。
ちなみに私の友人は、このライブコマースの方法を教える講座を開いています。「まだ体験したことがない。けれども興味がある人」たちが講座を受けたいと殺到し、なんと億単位で講座の販売に成功しています。
ホームページが流行りだしたとき、いち早くホームページの受託開発のビジネスの可能性に気づいた人は、大きなお金を手に入れることができました。
戦後の日本で焼け野原を見て、将来の可能性に気づいた人は、土地を買い、線路を引いて、大成功されています。
これからどうなっていくのかを読んで、流行っていくものを押さえることで、いち早く大きなお金を手に入れることができるのです。
「学びジプシー」にはなってはいけない
ただし、流行りを学ぶときには気をつけなければならないこともあります。
それは「学びジプシー」にならないということです。
学びジプシーとは、学ぶことにただ一生懸命で、あちこちの勉強会やセミナーに参加し、結局、何も行動せずにお金を生み出すことができない人たち です。学ぶこと自体が目的になっているのでしょう。
もちろん生活に余裕があって、趣味として学ぶことができるのであれば問題ありません。しかし、そんな余裕がある人のほうが少ないはず。
私も講師業界にいるため、さまざまな人たちとお会いしていますが、セミナーに行けばなんとかしてくれるだろうと思って、とにかくあちこちに行って情報だけかき集める方々が思いのほか多いです。
残念ながら、それでは豊かになることができません。
そうではなくて、 広く学ぶことと、深く学ぶことのかけ算が重要なのです。
「広く」と「深く」のかけ算を意識すると、自分独自のオリジナルコンテンツをつくることにもつながります。独自性が高ければ高いほど高額で販売することや、そのほかの商品との競争に勝ちやすくなります。
だから、広い学びは、たしかに大きく稼いでいくためには重要なポイントとなるでしょう。しかし、広いだけでは「学びジプシー」になってしまいます。深い学びがなければ、ただ薄っぺらい知識になってしまい、そこに魅力は発生しないのです。
価値が高いと感じ、しかも長く使うことができる知識に関しては、より「深める」ことを意識しましょう。