はじめに
きれいに読むと、きれいに忘れる
そのうえで、私がすすめている読書法は、本をボロボロにしまくる方法です。
本をきれいに扱いたいという人もいますが、私はそれをおすすめしません。
むしろ、 いかにボロボロにするかにこだわったほうがいいです。
たくさん線を引き、ドッグイヤーし、場合によっては、持ち歩きたいと思うページがあれば破ります。
経験することを何より重要視していると前述しましたが、読書についても、思いっきり自分の印象に残る「体験」にしてしまいましょう。
ボロボロになるまで読んで、見返したときに「そうそう、ここに線を引いたんだよな」と思い返せるように読んでいくのです。
ちなみに、そんなにボロボロにしたら著者に失礼ではないか? と思われる方もいるようですが、そんなことはありません。むしろ著者にとって、ボロボロになるまで読んでもらえることほど嬉しいことはありません。
そして、読んだ書籍の内容はスマホのメモ帳に残すようにしています。
人間の記憶に定着するのは、インプットしたときではなくアウトプットしたときです。書籍を読んだら必ずアウトプットする習慣をつけましょう。
しかし アウトプットするといっても、書評や感想をすべて文字入力していると、時間がかかりすぎてしまいます。だから私は「音声入力」を利用しています。
じつは、この本もほぼ音声入力で最初の原稿を書いています。
特別なアプリなどは使っていません。iPhoneに備えつけの機能です。それで十分、文章にすることができます(もちろん、あとでリライトと推敲はしますが)。
長い文章の場合、書くよりも話したほうがずっと速いので、慣れたら入力速度は何倍にもなるでしょう。
これからは、読書で線を引いた箇所を、音声入力で文字起こししてみましょう。
私の場合、多いときには1冊につき8000字も文字起こしをすることがあります。それでも音声入力ならば、1冊分、線を引いたところをすべて文字起こししても、せいぜい10
分から20分程度でできます。
ボロボロになるまで読んで、音声入力でメモを残す。 そんな読み方をしてみてはいかがでしょうか。