はじめに

住民税節税の心得

会社員として長年過ごしてきた方は、若かりし日、入社した1年目を思い出してください。何が浮かびますか? 仕事ができずに悩んでいたこと? それとも当時付き合っていた恋人のこと? 当時の給与明細は、思い出されませんか?

イメージ画像(pixta)

あの頃、あなたの給与明細の「住民税」の欄に、まぶしいほどに「0円」の文字が輝いていたこと、覚えていませんか? 覚えていたら素晴らしいです!

つまり、大学時代にバリバリバイトして、会社員顔負けに納税しまくっていた人を除く新入社員は、4月に入社して翌年5月までは住民税を納めていないのです。となると、逆のパターンがあるのも、わかりますか?

そうです、退職した後の住民税です。

3月末などで退職して転職せずにいると、思いがけず5月に「住民税を納めなさい」と、納付書が届きます。

「え、なに? コレ払わないとアカンの?」

そうです、払わないといけません。それは前年の1年間、せっせと働いて稼いだ分に対して、あなたが住んでいる地域が課する、正規の税金です。

有名な芸人さんが昔、急に売れっ子になったとき「宵越しの金は持たねぇぜ」と、入ってきたお金を全部使っていたら、後から税金の納付書が届いてビックリした、という話を聞きました。

皆さんも、あとからビックリしないように知識をしっかり身につけて、納付書が届いた時も「あぁ、コレね! 知ってる知ってる」と余裕の対応ができるようになってください。

ちなみに給与の年収が400万円なら所得税は年間約9万円、住民税は年間約18万円です。この住民税を12ヵ月で割って翌年の6月から毎月納付するので、給与から毎月天引きされる住民税額は1.5万円です。毎月ならさほど痛くないかも知れませんが、退職して「一度に18万円納めなさい!」と言われたら、かなり大変な金額ですよね。


もう一度言いますが、残念ながら日本人はマネーリテラシーが低いと言われているそうです。ここまで読んでくださった皆さんは、その中で1歩も2歩もリードしています!

これからも、税やお金の知識を身につけて、賢くお得に節税してくださいね!

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