はじめに
ふるさと納税、まだ始めてない? どれだけお得かわかっていない!? なんて……嘆かわしい!
日本の中心でマネーリテラシー向上のため叫び続ける税理士芸人、税理士りーなです。ちょっとお金の知識を得るだけで、すごくお得になる制度がたくさんありますから、「お金の話はどうも苦手で・・・」なんておっしゃらず、しっかり勉強して活用していきましょう!
さて、ふるさと納税を始めていない人は、どれだけお得な制度なのか、まだご存知ないのですよね。すでに始めてるい方でも、ふるさと納税をしたのに「税金が下がっていない!?」と感じている人もいるかもしれません。
5・6月は「住民税決定通知書」が届く季節。つまり、住民税をチェックしてふるさと納税について考えるべき季節なのです!
そもそも、ふるさと納税とは?
ふるさと納税が始まったのは2008年。地方と大都市で人口の開きがどんどん大きくなり、住民が自分の住んでいる地域に納める「住民税」についても、地域格差が大きくなってきたことを問題視して、スタートしました。「人口減少による税収の減少への対応や、地方と大都市の格差是正を目的」と、難しい言葉で言っていますが、つまりは「大都市ばっかり人がいるから、税金いっぱい入ってズルいわ〜!」という、地方の叫びが受け入れられたというものです。
ざっくり仕組みを解説すると、各地域が「返礼品あげますから、うちに寄付してください」と呼びかけて、返礼品目当てに寄付をしてもらいます。その寄付した分を、本来自分が住んでいる地域に納める予定だった「住民税」から引いてもらおう、というものです。
その返礼品もさまざまで、美味しいお米やお肉、海産物だけではありません。雑貨や日用品が定期的に送られてくるものや、地域の宿泊施設や提携店で使える旅行券、また北海道紋別市の「オホーツク海の流氷」は食用利用できないので飲み物に入れて使えませんし、兵庫県多可町の1年間ご当地ヒーローとして活動することになる「タカレンジャーゴールドになれる権利」など、お笑い芸人ならツッコミを入れたくなる返礼品もあります。しかし、いずれも予算を抑えられるよう知恵を出し合って、地域の特徴を活かして工夫されていることがわかります。