はじめに

1億2000万円の家への住み替えは現実的?

3〜6年後くらいに広い家に住み替えられたい、今の相場だと1億2,000万円くらいということですが、どのくらい現実的なのか考えてみましょう。

上のシミュレーション通りに推移した場合、今から5年後には金融資産が預貯金と投資資産の合計で4,300万円ほどになっていることが見込まれます。もし現在のご自宅を手放してもよいということであれば、今と相場が変わらないと仮定すると、売却して住宅ローンを完済することで、3,000万円程度の資金を捻出できるかと思います。

これらの一部を頭金として多めに入れることで、1億2,000万円の物件取得は、必ずしも不可能というものではないかと思います。ただし、その際には夫と一緒にペアローンなどの形で住宅ローンを組む選択肢も検討する必要があるかもしれません。

今の家を手放さない理由を明確化しておこう

一方、「とても気に入っているので、できれば手放したくない」ということで、賃貸に出しつつ保有を継続されたいというご意向ですが、手放さなかった場合、それは何のために保有を継続されたいのでしょうか。将来的にお子様が独立した後に再び戻りたいというご意向でしょうか。この目的は整理しておく必要があるでしょう。

また、一般的にマイホームの住み替えに伴って、投資用のローンに切り替えることができるかどうかは、その方の属性や、金融機関のスタンスによりますので、その金融機関に確認していただくほかありません。状況によっては可能な場合もあると思いますが、積極的には応じてもらえない可能性が高いのではないかと思います。実際に借りている金融機関にぜひご相談してみてください。

今後のマネープランで注意しておきたい2つのポイント

シミュレーション上はこのようになっていますが、今後のマネープランを実行していくにあたり、注意していただきたいポイントをお伝えします。

1つ目は、ご相談者様、夫の収入が今後も継続するという前提ですので、何かのきっかけでお仕事を継続するのが難しくなったという場合には、支出をしっかり引き下げていくことも視野に入れておく必要があることです。

2つ目は、その支出について、「夫婦共に浪費家で、子どもの欲求をコントロールする技量もなく」ということで、現時点でも使途不明金がありますし、今後、お子様が大きくなっていくにつれ、教育費以外でのお子様の支出が膨らんでいく可能性も考えられます。支出については、夫とも継続にお話され、適宜見直されていくことが大切です。

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