はじめに
誰もやっていない転職活動の必勝法
あらゆる勝負ごとにおいて、「実力の差」や「経験の差」を覆して、誰にも負けない結果を出す方法は、主に2つだけです。
必勝法(1) 誰も目を付けていないところに着目して、そこで一点突破する
必勝法(2) 他の人が5しか努力していない時に、500の努力をする
つまり、ひと言でいえば「誰もやらないこと」をやる、という方法です。
ZOZOTOWNは、「洋服をネットで売る」という、他の誰も本気でやらなかったことを、ただひたすらに本気でやったから成功しました。
みんな多少はやっていたかもしれないけれど、「買う前に試着ができないネット通販では、洋服を売るのは難しい」と多くの会社があきらめていたことに、自分たちだけは全力集中して取り組んだからこそ、Amazonや楽天、ユニクロといった巨大企業にさえも上手くできていなかったことを、小さな企業だったZOZOが最初に実現したのです。
「誰もやらないこと」には、誰もやらない「理由」があります。
総菜パンのメーカーの採用面接を受けるからといって、面接前に何週間もひたすら毎日3食、パンを食べる人は、恐らくいないでしょう。
だって、その会社は、何社か同時に受けているうちの1社でしかないし、もし一次面接であっさり落ちてしまったら、その労力は無駄になってしまうし。そもそも、そんな暇はないし。面倒くさいし。
誰もがそう考えて、「誰もやらない」からこそ、候補者のうち一人だけが全力でその一点突破で攻めてきたら、その点では、他の誰も勝つことができません。
誰もやらないからこそ、それが「自分にしかないプレミアムな価値」になるのです。
実は、本気でやろうと覚悟を決めてしまえば、それほど難しいことではないのにこれが、職務経歴や学歴、スキルなどの実力不足をひっくり返す、転職活動の「最終兵器」です。
この方法は、シンプルでありながら、必死で努力を注げば「必ず」成果が出る、極めて再現性の高い「転職活動の必勝法」です。
実際に、私はこの方法で数々の難関企業の面接を突破してきました。
なぜ、この方法が有効かと言えば、面接官も結局は人間だからです。
スキルやスペックでは、人間の心は動かせません。「こんなことまで調べてきたのか」と驚かされるくらいの圧倒的な情熱と誠意が、最終的には面接官の心を打つのです。