はじめに
見るべきポイントと活用方法
まず最新の1ページ目から見てみましょう。
画像:内閣府「令和4年5月調査(令和4年6月8日公表):景気ウォッチャー調査」より引用
内閣府が6月8日に発表した5月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状を示す指数の現状判断DIは54.0と、節目となる50を超えており、3カ月連続で改善しました。先行き判断DIも52.5となっています。
現状判断DI、先行き判断DIともに底打ちしている感じがあり、日本の景気が底を打ってきたと判断できるのではないでしょうか。加えてコロナの影響が薄れてきたという意見が出ており、基調判断から新型コロナウイルス感染症というワードが2020年1月ぶりに削除されており、日本はアフターコロナに入ってきたことがわかるでしょう。
画像:内閣府「令和4年5月調査(令和4年6月8日公表):景気ウォッチャー調査」より引用
細かく数値を見ていくと、飲食やサービスが先行きが明るいことがわかります。さらに13ページ目の景気判断理由の概要では「今は夜の客が随分あり、先日は2年ぶりに学会が開催されるなどイ ベントも多くなってきている。特に夜の客が少しずつ戻ってきた」、「ある程度は自由に旅行ができる雰囲気が出てきているので、旅行市場の拡大が期待される」、「積極的にレジャーを楽しむ傾向が予想され、関連商材の動きが期待される」などの具体的な意見も載っているため、そこから連想して個別銘柄を探してみることもできます。
例えば、「ゴールデンウィークは県外客や帰省客が増え、土産を購入する客が多く見受けられた」ということで、お土産を手がけている企業の株価動向を調べてみる、などということですね。
このように身近に感じられる経済指標もありますので、ぜひチェックして投資方針の参考にしてみてくださいね。