はじめに

今なら日本株式という選択肢も

そして、今だからこそ言えますが、日本株式が割安水準に入ってきています。どうしても米国株の動向に左右される側面がある日本株ではあるものの、内需株を中心に検討されてはいかがでしょうか。例えば、鉄道、航空株は今後のインバウンド、旅行者増加による期待が持てます。特にご自身のお住まいの地域の鉄道株を中心に、株主優待が活用できるようにされるとよいと思います。

また、意外な点と思われるかもしれませんが、銀行株にも注目されてみてはいかがでしょうか。仮に日本でも金利が上がった場合を想定すると、金利上昇により恩恵を受けるのは銀行です。もちろん、すべての銀行が必ずしも順調になるとはいえないものの、業績が上向いてきており、かつ配当利回りの高い銀行や、ご自身が普段利用する銀行の株式はどうか検討されるとよいと思います。銀行株の中には、配当利回りが5%を超えているものもあり、配当生活も楽しめます。

今回の内容をまとめると…

あくまでこうした資産運用は一部の資金にすべきであり、現預金を主体にすべきですが、物価連動国債でインフレ・為替対策、鉄道株で値上がり益期待、銀行株で配当期待と金利上昇時のヘッジを行う。分散させることでご自身の資産を守りつつ少しは増やすといった対策をしてみてはいかがでしょうか。

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