はじめに

6月27日週「相場の値動き」おさらい

さて2022年の上半期が終わりましたね。

上半期のS&P500は20%を超える下落、ダウ平均は15%を超える下落となりました。 またハイテク株のナスダックは29.5%の下落と、上半期の下落率としては過去最大でした。

6月30日(木)に発表された5月のPCEデフレーターは予想を下振れました。PCEデフレータは簡単にいうと個人消費からみた物価動向を示す指標ですが前回6.3%、予想6.4%、結果6.3%と先月と比べて横ばい。食品とエネルギーを除くコアPCEは前回4.9%、予想4.8%、結果4.7%となりました。消費の伸びが鈍化したことで、景気減速懸念が高まった一方、インフレ懸念は落ち着く結果でもあったといえます。

ただ6月29日(水)のECB主催のシンポジウムでは、FRBのパウエル議長はインフレ対策、物価安定のために積極的な利上げの継続の意向を改めて示しており、ECBのラガルド総裁は7月に11年ぶりの利上げを行う方針を改めて強調し、9月に大幅な利上げを行う可能性も示したと報じられていることで、欧米の金融引き締め政策が世界経済を冷やすとの警戒感が相場の重しとなっているようです。

7月1日(金)の日経平均株価は、前日比457円42銭安の2万5,935円62銭と3日続落。先週末6月24日(金)の日経平均株価は2万6,491円97銭でしたので、週間では556円35銭の上昇となっています。

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