はじめに
それぞれの概算値の確認方法は?
それぞれの概算値の確認方法は以下の通りです。
(1) 土地 → 固定資産税評価額×1.1
毎年、市区町村から送られてくる固定資産税納税通知書に「固定資産税課税明細書」という書類が同封されています(名称は市区町村により若干違う場合があります。)その固定資産税課税明細書に「固定資産税評価額」という数値がありますので、それを1.1倍してください。
(2) 建物 → 固定資産税評価額
同様に建物の「固定資産税評価額」を確認してください。建物の場合は土地と違い、1.1倍をする必要はありません。
(3) 預貯金
通帳を記帳したのち、残高を確認してください。定期預金も含まれますので別途定期預金証書等がないか確認が必要です。それらを合算して「預貯金の合計は○○○○万円」くらいの概算値でもよいでしょう。
(4) 有価証券
証券会社から3カ月に1回程度送られてくる運用報告書に、直近の残高と時価評価額が記載されています。時価評価額を確認しましょう。「有価証券の合計は○○○○万円」くらいの概算値でもよいでしょう。
(5) 生命保険金
こちらは保険証券から、終身保険の生命保険金額を確認し、合計しましょう。ただし、生命保険金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を生命保険金額の合計額から控除することを忘れないようにしてください。
上記(1)~(5)の合計額が基礎控除額を超える場合は相続税申告が必要となることが多いでしょう。1つの判断ポイントとしていただければと思います。ただし、あくまでも概算値ですので、正確には税理士に相談することをお勧めします。