はじめに

中古マンションの場合は配管と断熱性に注意

新築マンションを購入した場合、家の内部の設備機器のメンテナンスに関しては、ほぼ戸建ての場合と同じ。外装に関しては先述の通り、修繕積み立て費を毎月収めることで、戸建てよりも手間はかかりません。

では、中古マンションの場合はどうなのでしょうか。新築マンションと比べて一番大きな違いはどこにあるのでしょう。

「メンテナンスでの大きな違いは、配管部分でしょう。中古マンションでは、上階からの水漏れや自宅からの下の階への水漏れが発生することがあります。マンションの共有部分の排水管に関しては定期的にメンテナンスされていることが多いのですが、部屋の中の配管は専有部分に該当するので、住宅所有者の責任範囲となります」

つまり、自分の家で漏水が起きて下の階に水漏れをした場合は、自分の責任になるということ。そのため日々の管理や定期的なメンテナンスは必須です。

水漏れが一番頻繁に起こるのが給湯器からの配管。これは銅管となっており、経年劣化で配管に小さな穴があく「ピンホール現象」が発生し、そこから水漏れが起きてしまいます。そのため、キッチンや浴室の設備機器がリフォームされているからといっても安心できません。

「いくら設備がリフォームされていても、壁の中や床下を通っている配管まで入れ替えられていることはほとんどありません。仮に自分で入れ替えるとなると、壁や床をはがして入れ替えるような大掛かりな工事が必要となりますので、コストもかかってしまいます」

一方、近年の新築マンションでは配管に銅管ではなく、樹脂管が使われているので、ピンホール現象が起きにくく安心とのこと。中古マンションを購入する場合は、配管の材質についても調べておくのもいいかもしれません。

一番安心なのは、中古マンションをリノベーションして購入すること。そうすれば配管の入れ替え作業まで行うことができます。

もうひとつ中古マンションで注意すべき点があると是枝さんは語ります。それは「断熱性」。

「マンションは基本的に断熱性が高いですが、中古マンションの場合は自分が思っているよりも断熱性が低いこともあります。断熱性を上げるリフォームは内窓の取付けだけなどであれば50万円ほどです。全体的な外壁面の断熱を考えていこうと思うとプラスで100万円程度の費用はかかってきます。結構コストがかかるので、購入の際にはその辺りも入念にチェックしたほうがいいですね」

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