はじめに

夫の保険は治療終了後「払い済み」に

現在、保険料が月10万円と、世帯の手取り月収の2割をも占めている夫の保険については、ご相談者様も書いているように、見直し必須です。おそらく医療保障特約がついている終身保険と推察しますが、治療が終わったあと、解約ではなく「払い済み」として契約を続けるのがおすすめ。払い済みとは、死亡保険金を減額する代わりに、以降の保険料の支払いをストップすることができるもので、死亡保障は残りますが、特約は消滅することに注意が必要です。本試算では、3年間は継続し4年目に払い済みにしたと仮定しました。その時点で解約するよりも、お子様が大学に行く頃などまで置いておき解約した方が、多少増やせますし、早く受け取らないため、使わないで済みますね。

教育費が読めないため投資はほどほどに

私立小学校に進学を考えていることから、ご夫妻ともに教育熱心で、お子様にしっかりお金をかけたいと考えているのではないかと思います。教育費は聖域と言われるように、かけようと思えばいくらでもかけられる費用です。特に小学校受験にかかる費用や、私立進学後の学費や習い事などは、一般的な公立小学校に行く場合と比べると、ピンキリで読めないもの。試算通りにはいかない可能性も高いでしょう。

家計の中で教育費の優先順位が高いのであれば、できるだけ預貯金の割合を多くしておくようにしたいもの。現在すでに全体の3割が投資資産ですので、これ以上増やさなくて良いのではないでしょうか。預貯金2,000万円から、NISAへ600万円(120万円×5年)、ジュニアNISA2人分として320万円(80万円×2人×2年)充当すると、預貯金は約1,000万円になり、今後の赤字続きに耐えられません。

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