はじめに

バフェットが投資している銘柄3選

私たち個人投資家も、バークシャーがどのような銘柄を保有しているのかを知ることで、投資戦略の参考になるのではないでしょうか? バークシャーが投資している割合の高い銘柄や注目していると考えられる3銘柄と、プラス1銘柄を紹介します。

シェブロン(CVX)

カリフォルニア州サンラモンに本社を置く、1906年に設立された企業です。米国第2位の石油会社であり、世界中で原油や天然ガスの探鉱、生産、精製事業を手掛けています。

エネルギー価格の恩恵を享受する巨大企業です。配当利回りが高いのも魅力で、ブルームバーグによるとシェブロンの利回りは3.7%。バークシャーは調整色が強まった5月以降にもシェブロン株の買い増しを行なっている模様です。

アップル(AAPL)

保有比率が2022年3月末時点でトップの銘柄です。株価が上がっていることのもありますが、その割合はダントツです。

アップルはスマートフォンのiPhone、タブレット型情報端末のiPad、パーソナルコンピュータのMac、携帯音楽プレーヤーのiPod、ウェアラブルコンピュータのApple Watchなどの開発と販売をする会社で、群を抜くブランド力が特徴です。

それを支える技術力など定性面の強みがあり、iTunesとソフトウェアの売上高や、Apple CareやApple Payのライセンス料金も伸びています。またApple Storeの存在も競争力の強さに繋がっています。

自社株買いにも積極的で、キャッシュフローを生み出す力の強い企業といえます。

オキシデンタル・ペトロリウム(OXY)

原油および天然ガスの探鉱、開発、生産、販売などを行うエネルギー資源会社、石油・ガス大手で、シェール業界の雄と言われています。基礎化学品、ビニール、パフォーマンスケミカルの製造、販売も行なっています。

2019年夏にシェブロンに競り勝って同業のアナダル・コペトロリアムを買収し、この大型買収で事業規模を拡大。債務も拡大し、その買収支援でバークシャーが優先株を取得しています。

バークシャーの買い増しで話題になっているのはこのオキシデンタルでしょう。現在の保有比率は発行済み株式数の19.4%となっていると伝えられており、20%を超えれば、持ち分法適用会社として利益の一部を連結業績に取り込める可能性があります。

またバークシャーはオキシデンタル株を8,390万株購入するオプションを保有しており、これを行使すれば保有比率が25%を超えるため、将来オキシデンタルを買収するとの見方もあります。

オキシデンタルの2021年度の業績は前期から大幅に改善していて、原油価格の上昇の恩恵を継続して受ける見通しです。

そして最後にもう1銘柄、バフェット氏にあやかるなら、バークシャー・ハサウェイに投資するのも一つの選択肢でしょう。

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B )

投資の神様と呼ばれ、世界で最も有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏がCEOを務めており、中核は保険事業で生命保険、損害保険、健康保険、再保険などを手掛けているほか、多くの子会社や関連会社を抱え、投資会社として上場企業の株式を保有しています。

バークシャーは、取引単価が高額な機関投資家向けのA株(BRK.A)と、取引単価が少額のB株(BRK.B)を発行しており、私たち個人投資家が取引するのはこのB株となります。バークシャーはM&Aや、他社への投資を積極的に行なってきていましたが、2018年に自社株買い戻しの上限を撤廃し、足元では自社株買いも積極的に行っています。

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