はじめに

働き方の多様性が広がる中、無理なく好きな仕事を続けて収入を得ながら、資産運用による収益と組み合わせて生活する「サイドFIRE」が注目を集めています。

そこで、元中小企業の会社員でサイドFIREを達成したYouTuber・節約マスクかおる( @monetopi )氏の著書『30代で4500万円貯めた僕の世界一たのしいお金の増やし方57』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・編集してサイドFIREに必要な金額を解説します。


サイドFIREの形は人それぞれ。自分の目標金額を決めよう

生活水準・居住地域・扶養 家族・ライフプラン・借金の有無、いろいろな要因で設定金額は人によって変わってきま す。

いくつかの例を挙げて、サイドFIREに必要な金額を貯めるまでに何年かかるかを見ていきましょう。あくまでもざっくりした目安なので、そこまで真剣に考えずに「ふ~ん」くらいで大丈夫です。

モデルケース1|低年収会社員

  • 年間収入:会社員としての手取り年収250万円で副業収入なし
  • 年間支出:収入が少ない分節約をして、毎月15万円(年間180万円)
  • 現在の保有資産:30万円
  • 運用利回り:4%
  • サイドFIRE後の年間収入:毎月8万円(手取り年収96万円)
  • サイドFIRE後の年間支出:まったく生活を変えずに毎月15万円(年間180万円)
    →サイドFIREに必要な金額=(180万-96万)×25=2100万円

収入は少ないけど、それなりに節約して年間70万円くらいは貯蓄できている、ごく普通の会社員です。正社員としてフルタイムで働き続けるのがイヤでサイドFIREを目指している。そして生活水準が高くなくても、とりあえずゆるく働きながら1人でダラダラ生きていければいいやという人。

そんな人がサイドFIREに必要な金額は2100万円で、貯めるまでにかかる年数の目安は20年です。今が20代なら40代でサイドFIREできるくらいの金額が貯まります。もっと早くしたい場合は転職や副業などで収入を増やすか、支出を減らす必要があります。

今40代で同じようなケースの人は「サイドFIREですら自分には無理か」と落ち込んでしまうかもしれませんが、まずは現状を知るというのが大事です。

目安の年数を数字で見ることが、今後のマネープランを考える上できっと役に立ちます。

食費や光熱費の節約以外にできることは? 無料FP相談で家計を見直しましょう[by MoneyForward HOME]