はじめに

モデルケース2|子育てを頑張る節約夫婦

  • 年間収入:会社員としての手取り年収350万円で、副業収入・配偶者の収入などでプラス100万円
  • 年間支出:5歳の子どもが1人いて毎月33万円(年間396万円)、子どもが自立してからは毎月18万円(年間216万円)
  • 現在の保有資産:300万円
  • 運用利回り:4%
  • サイドFIRE後の年間収入:毎月12.5万円(手取り年収150万円)
  • サイドFIRE後の年間支出:毎月18万円(年間216万円)
    →サイドFIREに必要な金額=(216万-150万)×25=1650万円

結婚して子どもが1人いる家庭です。夫婦なので、収入面は少し強化できるかもしれませんが、子育て費用がかかるので当然支出が多くなります。この夫婦は節約が得意で、2人暮らしなら月18万円(年間216万円)で楽しく暮らせますが、子どもが自立するまでは養育費と教育費を合わせて平均で毎月15万円がプラスでかかると考えています。

毎月15万円というのは、5歳の子どもが22歳になるまでに3000万円必要だと仮定して、ひと月あたりで平均したものです。子育て費用は年齢によっても家庭によっても大きく変わってきますので、これはあくまでも概算シミュレーションということをご理解ください。

子どもが22歳で自立すると仮定しているので、表では16年後までは毎月33万円の支出、17年後以降は毎月18万円の支出として計算しています。

サイドFIRE後の収入は年間150万円も稼いでいますけど、2馬力なので、1人75万円くらいのゆるい労働で済みます。夫婦2人暮らしというのは、1人当たりの生活費は安くなるのに、収入は2倍なので、サイドFIRE後は結構楽ができそうですね。

そんな人がサイドFIREに必要な金額は1650万円で、貯めるまでにかかる年数の目安は16年です。ただ、このケースでは17年目以降も会社で働いていれば貯められるお金がグンと増えるので、続けて数年働いて余裕を持たせてもよいかもしれません。

モデルケース3|夢破れて実家に戻ったミュージシャン

  • 年間収入:会社員としての手取り年収300万円で、副業収入なし
  • 年間支出:実家暮らしで毎月10万円(年間120万円)
  • 現在の保有資産:0円
  • 運用利回り:4%
  • サイドFIRE後の年間収入:あんまり働く気力がないので毎月5万円(手取り年収60万円)
  • サイドFIRE後の年間支出:実家暮らしで毎月10万円(年間120万円)
    →サイドFIREに必要な金額=(120万-60万)×25= 1500万円

ミュージシャンになる夢が叶わずに、実家に戻ってとりあえず就職した会社員です。人生にやる気をなくしているので副業なんてする気力もありません。支出を減らす上で最強の「実家に住む」という選択をしているので、毎月10万円の生活費で済んでいます。現時点での貯蓄はなく、サイドFIREした後にゴリゴリ働く気もないですが、家を相続できる予定で、支出の変化もありません。

そんな人がサイドFIREに必要な金額は1500万円で、貯めるまでにかかる年数の目安は8年です。支出が少ないことによって、サイドFIREがめちゃめちゃ早くなるのがよくわかりますね。サイドFIREしてからの趣味でもいいから、音楽は続けてほしいものです。

食費や光熱費の節約以外にできることは? 無料FP相談で家計を見直しましょう[by MoneyForward]