はじめに

サイドFIREを目指すためにライフプランを仮設定する

そもそもFIRE(Financial Independence,Retire Early)は経済的に自立し早期退職するというアメリカ発のムーブメントになりますが、状態によっていくつかの種類に別れます。その中でもサイドFIREと呼ばれるものは、英語のスラング「Side Hustle」つまり「余暇時間を使った副業」と「FIRE」を組み合わせたものになります。副業のようにあくまで余暇の範囲で、無理なく好きな仕事を続けて収入を得ながら、資産運用による運用益や配当と組み合わせて、持続的な生活を送るというものです。

このサイドFIREがどのような収支バランスを保てれば実現可能なのかを検証するためには、いただいている情報だけでは足りなかったので、以下の条件を付加してライフプランニングをおこなってみました。

【ライフプランニング条件設定】
◆2人の子供の進路は、小中は公立、高校は私立、大学は私立文系とし自宅から通学するものとする。受験費用は高校2年から毎年50万円を計上する
◆つみたてNISAやiDeCoはおこなっていると思いますが、詳細がない為、毎月5万円は投資に回しているものとします。運用利回りは3%複利とし、65歳以降は1.5%複利とする
◆住宅費は、2年に1カ月分の更新料が発生し、火災保険は1.5万円/年とする。また引越しが8年に1度は発生し、引越し費用や敷金礼金と合わせて、住宅費の5カ月分がかかる
◆65歳以降の生活費はそれまでの8割に減少する
◆年金の受給額は、夫:公的年金約14万円、退職金なし。妻:公的年金約8万円、退職金なしとする
◆夫は54歳まで現職で働き、55歳からはサイドFIRE状態になる。その場合の収入は、いったん月額25万円と仮置きし65歳まで継続する。
◆妻は来年から額面年収300万円(手取り240万円)の収入があり60歳まで働く。その後7掛けに収入を下げながら65歳まで働く。共に退職金はないものとする
◆自動車は7年ごとに買い直し、その時の費用は150万円が発生するものとする。2年おきに12万円の車検費用と7万円の諸費用(税金・保険など)が別途発生し、75歳まで運転する想定
◆介護費用は一人500万円で想定し、80歳から100歳までの間で消化する
◆子は30歳までに結婚し、お祝い金を100万円ずつ支払う
◆5,000円の保険は終身保険とし、生涯負担が発生するものとする
◆インフレ率は0.75%として生活費が上昇していく

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]