はじめに

コモディティで皆様の投資対象として身近なのは金でしょう。

「有事の金買い」も呼ばれますが、実物資産で価値が世界的に認知されていることから、戦争や紛争、金融危機など有事の際には金が買われる、と言われています。金には金利がつかないというデメリットもあり、教科書的にはリスクオンの際には金は売られ、リスクオフの際には買われるとされています。

そのことから金価格は株やドルの値動きと逆相関する、ということが定説となっていますが、コロナ禍での異次元の金融緩和によるカネ余りなどから一概にそうとは言えない値動きとなっています。機関投資家の動向や、お金の価値の希薄化などが影響していると考えられます。

TradingViewより

金に投資する方法としては、実物資産である金の現物や金地金(金塊)を購入したり、金のETFを購入するという方法のほか、純金積み立てや、金の先物取引、CFD、金鉱山を保有する金関連銘柄などに投資するなどが考えられます。

原油

世界的な資源国であるロシアに経済制裁が課され、ロシアからのエネルギーの輸入を各国が止めたことや、コロナ禍で抑えられていた移動など経済活動の再開から、需要は増して供給が減ってしまい、原油の価格が高騰しました。原油や原油関連の銘柄に投資していて、上昇の恩恵を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

経済制裁などでロシア産原油の供給を巡る先行き不透明感や、主要産油国の増産ペースが大きな増産に変わることはなさそうだという見通し、そして2023年にかけて非OECD加盟国や中国を中心に原油需要は底堅そうであることなどから、エネルギー価格の高値圏での推移(ここからさらに上昇していく、ということではありません)は継続するのではないかと考えます。

原油に投資する方法としては、ETFやETN、商品先物、CFD、原油関連柄への投資などが考えられます。金、原油ともにインフレヘッジになるとも言われており、ポートフォリオに組み込んでいる方もいらっしゃるかと思います。

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