はじめに

コモディティのETF

個人投資家がコモディティへ投資しやすい手段のひとつとして、ETFを紹介します。

iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト(以下、GSG)は、S&P GSCI トータルリターン・インデックスの運用実績と同等水準の投資成果を目指すETFです。世界最大の投資会社であるブラックロック社が運用する、世界の多様なコモディティに投資できるETFです。コモディティ全体に投資したい方向きのETFですが、注意すべきこともあるので最後までご覧いただければと思います。

GSGが連動しているS&P GSCI(R) Total Return Indexの構成を見ると、原油や天然ガスなどの化石エネルギーをメインとするエネルギー分野約6割を占めています。その次に割合が高いのはAgriculture、つまり穀物です。トウモロコシ、大豆、小麦などですね。小麦単体で見ると、ウクライナリスクで大きく上昇しましたが、すでにそれ以前の値動きに戻っているといって良さそうです。

TradingViewより

ほかに鉄、アルミ、銅など工業用金属、畜産物(Livestok)、貴金属も投資対象となっています。

GSGは小資金から投資できるところは魅力ですが(9月1日現在では22.25ドル)、投資コストである経費率は0.75%となっており、個人的には経費率が高いなと感じています。またセクターがエネルギーに偏っていることや、ファンド概要に「当トラストは、通常のETFではありません。当トラストは1940年投資会社法に基づき登録された投資会社ではありません。当トラストは ミューチュアル・ファンドと同じ規制基準の対象とはなりません。当トラストへの投資は投機的であり、高いリスクを伴います。」と書いてありますので、気になる方はいつも以上に調べてから投資していただければと思います。

GSGのチャートの値動きはこのような形です。

TradingViewより

コモディティ全体としては投資するやり方にもよりますが、少額の資金で大きな取引ができるようになっていて効率の良い投資ができる投資商品が多い反面、そのような投資商品はリスクもありますので注意してください。投資をする際は大事なお金を投資するわけですから、しっかり調べてから投資をすることをおすすめします。

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