はじめに
8月29日週「相場の値動き」おさらい
月が替わりましたが、8月のダウ平均は月間で1,334ドル70セント安と月足では2カ月ぶりに下落。8月前半は好調でしたがジャクソンホール年次シンポジウムでパウエルFRB議長が「インフレ抑制対策をやり遂げるまで続ける」との姿勢を明確にしたことで下落に転じました。
8月30日(火)にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が金融引き締めについて来年まで続けると述べたほか、同31日(水)もクリーブランド連銀のメスター総裁からタカ派的な発言が出るなど、FRB高官もパウエル議長の発言に沿うようなスタンスをしてしており、米国の金融引き締め長期化による米景気の先行き懸念が株価下落の流れにつながっています。
FRB高官から相次ぐタカ派的な発言などを受けて米長期金利は上昇しており、ドル円は上昇。一時1998年以来となる24年ぶりの円安水準を更新する場面もありました。
9月2日(金)の日経平均株価は前日比10円63銭安の2万7,650円84銭、先週末8月26日(金)の日経平均株価は2万8,641円38銭でしたので週間では990円54銭の下落となりました。
週末の8月米雇用統計の結果を受けて来週の相場がどう動くのか、まずは注目です。
