はじめに
9月19日週「相場の値動き」おさらい
9月23日(金)が祝日で休場だったため、9月22日(木)の日経平均株価は、前日比159円30銭安の2万7,153円83銭と続落。9月16日(金)の日経平均株価は2万7,567円65銭とでしたので、週間では413円82銭の下落となりました。
本稿でお伝えした通り、9月FOMCでは予想通り0.75%の利上げとなりました。政策金利の見通しは引き上げられており、パウエルFRB議長の発言ではジャクソンホール会議同様に痛み無しでインフレを抑制することはできないと積極的な利上げスタンスとなっていることで、景気後退への懸念から米市場では売りが優勢となりました。
スイス国立銀行は0.75%の利上げを決定。イギリスでは0.5%の利上げと国債の売却の開始を決定しています。一方で日銀金融政策決定会合では金融緩和の維持が決定。世界的な利上げの波が世界経済に及ぼす影響が懸念されるなかで、主要国でマイナス金利政策を継続しているのは日本だけということは改めて抑えておきましょう。
9月22日(木)に政府・日銀による為替介入がありました。介入後に5円ほど下落=円高に進行したことから一時的な効果は出ているように見えますが、日本単独の介入では効果は限定的と言えるのではないでしょうか。鈴木俊一財務相は、状況次第ではさらなる為替介入の可能性も示唆しており、今後の動向に注目です。