はじめに
(3)支出の価値基準が明確
お金持ちは、自分たちにとって価値があるものにしかお金を使いません。他人が評価するものよりも、自分たちにとって本当に必要なものや大切なものにお金を使います。それだけ、無駄な支出をしないというわけです。
また、目先の楽しみにお金を使うのではなく、「今お金を使うことで将来どうなるか」を考えます。そして、予算をきちんと守って支出をします。
お金持ちになれない人は、「今を楽しみたいから」と考えなしにお金を使う傾向にあります。「せっかくだから」という口癖がある場合は要注意です。散財している人を多く見ています。
(4)貯蓄の仕組み化をしている
お金持ちは、余ったお金を貯蓄するのではなく、先に貯蓄分を確保して、残ったお金で生活する「先取り貯蓄」をしています。シンプルな仕組みですが、効果は絶大ですので、お金を貯めたいならば先取り貯蓄を確実に行う必要があります。
イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱したパーキンソンの法則第2法則に「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」があります。これは、人は「お金があればあるだけ使ってしまう」という人間の特性を明らかにしています。
お金持ちになれない人は、「後から貯蓄」「余ったら貯蓄」になってしまっている傾向にありますが、パーキンソンの法則の通り、一向にお金を貯められないのもわかるのではないでしょうか。
(5)流行・経済・金融商品へのアンテナが高い
お金持ちは流行・経済・金融商品にくわしく、お得なものをいち早く取り入れます。
キャッシュレス決済を試したり、高還元率のクレジットカードを使ったり、節税に役立つ「つみたてNISA」や「iDeCo」をフル活用したりしています。
お金持ちになれない人は、基本くわしくありません。また、よりよいものがあったり、お得になったりするのに、現状を変えようとしません。総じて、現状維持バイアスに深く陥っている傾向にあります。
(6)決断が早くまめに行動している/思考がポジティブ
マネー相談で行ったアドバイスをすぐに実行するのはやはりお金持ち。「どうすればお金が貯まるか」を考え、ポジティブに行動するので、お金が貯まるのです。お金のことを話すのが好きなのもお金持ちに共通する思考です。
お金持ちになれない人は、決断力がとにかく鈍いです。現状維持バイアスに深く陥っていることもあり、アドバイスをなかなか実行できない傾向にあります。
「どうやったらできるかな」と考えるのではなく、何かとできない理由を探す、「でも」「だけど」の口癖が多い場合は要注意です。
お金持ちになるのは、簡単です。お金の基本を行動に移すだけ。
今から始めるのが遅いなんてことはありません。残りの人生で今この瞬間が一番若いのです。人生を変えるなら、今です。