はじめに

やればやるほど時間がかからなくなる「ストック型ビジネス」

世の中のビジネスは、「フロー型ビジネス」と「ストック型ビジネス」の2つに分けられます。

「フロー型ビジネス」は、収益が上がるのが1回限りのビジネスです。例えば、飲食店、美容室、コンビニ、家電量販店などが該当します。「フロー型ビジネス」は、すぐに収益が上がるのがメリットですが、継続的に新規顧客を獲得する必要があります。

一方、「ストック型ビジネス」は、継続的に収益が上がり続けるビジネスです。例えば、毎月の会費を受け取るサブスク型モデルもこのビジネスに含まれます。このモデルの場合、会員数が減らない限りは収益が安定します。そして、会員数を増やせば増やすほど収益が増大していきます。例えば、プリンターのインクもストック型ビジネスと言えるでしょう。1回プリンターを購入すれば、インクが切れる度に毎回インクを購入することになります。インク代を継続的に稼ぎ続けるビジネスモデルが特徴です。

流行のビジネスを追いかけると、「フロー型ビジネス」になりがちです。これだと、ブームが去ると同時に、残念ながらビジネスも終わってしまうでしょう。典型的なのがタピオカドリンクのお店です。「フロー型ビジネス」には、なかなか収益が安定しないというデメリットがあります。

一方、米Amazon輸出ビジネスは「ストック型ビジネス」に分類できます。アメリカ人の定番需要を狙うため、ブームでは終わらず継続購入につながります。積み木を1つずつ乗せるように、売れ筋の商品ラインナップを積み上げていく方式をとります。

このビジネスは、商品の種類や数が増えても、負担が急に増えないのが特徴です。実は、Amazonの場合、1個でも10個でも仕入れる手間はそれほど変わりません。さらに、一度売れた商品の補充仕入れは、改めてリサーチする必要がないため、非常に短時間で仕入れが終わります。

実は私のAmazon輸出のビジネスモデルでは、一過性ではなく数年にわたり売れている商品のみをラインナップできるノウハウがあるのです。このリサーチ方法だと、ラインナップを増やせば増やすほど売上が増えていきます。なぜなら一過性の商品ではないので、ブームに合わせてラインナップをころころ変えたり、季節に合わせて変えたりする必要がないので、一度仕入れた商品が、年中売れ続けます。そういった商品を増やしていけば、積み上がるように売上が上がっていきます。

まずは、売れる商品をリサーチして、売れ筋の商品ラインナップを50~100アイテムと、コツコツ増やしていってください。商品ラインナップの数だけ売上も利益も増大してゆきます。

自転車に乗れるようになったときのことを思い出してください。乗れるようになるまでは練習が必要でしたね。しかし、一度乗れるようになったら、数年ぶりでもすぐに自転車に乗れてしまいます。

米Amazon輸出ビジネスも自転車と同じです。一度慣れてしまえば、少々のブランクができても、まるで呼吸をするように無理なく取り組めるビジネスなのです。

1日1時間だけでOK!短時間の作業に集中する

ここまで「米Amazon輸出ビジネス」のメリットを紹介してきました。ここで「実際にどれくらいの作業量が必要なのか?」と気になった方もいると思います。

このビジネスは、代行業者に任せることで、あとは自動的に売れていきます。メインの作業は仕入れる商品のリサーチのみです。具体的な方法は後述しますが、効率良く行えば1日1時間程度の作業で十分なのです。

もちろん、自分一人で梱包や貿易手続きなど、すべての作業をやった場合は1日8時間くらいかかってしまいます。そして、自分の時間を消費するので、すぐに売上の限界が訪れます。参考までに、すべて自分で梱包作業などをおこなったときの流れを見てみましょう。

まず、商品リサーチをして、売る商品を決めます。次に、商品を仕入れるために、リアル店舗あるいはECサイトで購入。そして、商品を米Amazonに出品登録します。出品したい商品にラベルを貼って梱包し、伝票を貼り付けて、海外発送で米Amazonに出荷します。

次に、日本とアメリカの税関を通すために、貿易インボイスを作成します。アメリカの書類は当然ながら、英語で記入する必要があります。無事に税関を通ったら、米Amazon倉庫に入荷されます。入荷されると、米Amazonで商品が販売できるようになります。お客さんから商品購入の注文が入ったら、Amazon倉庫がお客さんに発送してくれます。商品が売れた2週間後に売れた代金がAmazonから入金されます。

これらの作業をすべて自分一人でやると、残念ながら副業では難しいレベルの作業量となってしまいます。商品数が少なければそれほど時間はかかりませんが、商品数が増えてきたら大変な重労働となります。

しかも自分の時間を使って作業をするため、すぐに売上の限界が訪れます。そのため、プロセラーと呼ばれる人たちはみんなプロの代行業者を利用しているのです。

例えば“日本一年収の高い企業”で有名になったキーエンスは、メーカーにも関わらず製造拠点を持っていません。製造はすべて代行業者に委託して、会社のリソースをすべて販売に使っているのです。こういった企業を“ファブレス企業”といいます。代行業者を使えば、当然手数料はかかりますが、それ以上に収益を上げやすくなるのです。

当社でも代行業務をしていますが、自分に合った代行業者をじっくりと比較し選ぶことをお勧めいたします。

代行業者は、米Amazonの販売ノウハウや実績があるかどうかをチェックします。さらに、輸出手続きのスピードやアフターフォローなどのサポート体制がしっかりしている業者を選ぶといいと思います。

注意点は、安いからといって、サポートが不足している業者を選ぶと、後で苦労することになります。例えば、英語の税関書類を自分で作成する羽目になります。また、多くの代行業者は梱包作業や米Amazonでの納品手続きはしてくれません。代行業者がどこまでの作業をしてくれるのかが重要です。

代行業者に委託して、しっかり時間を節約し、その時間を商品リサーチに使うこと。それが最重要ポイントと言えます。

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