はじめに

需給ギャップデータで米Amazonで売れる商品はわかる

これまで、利益を多く得るには、「日米での販売価格の差が大きい商品を選ぶことが大切である」とお伝えしてきました。販売価格が安いということは、需要が少ないか供給が多いことを意味します。同じ商品なのに日本よりも米Amazonの販売価格が高いということは、アメリカでの需要が日本よりも大きいことが言えるでしょう。つまり、日米の販売価格の差が大きい場合、日本では価値が比較的低い商品でも、アメリカや世界では価値が高いと考えられている商品だということになります。

この2国間の需要と供給の差は「需給ギャップ」と呼ばれています。

米Amazon輸出ビジネスでは、この需給ギャップの大きい商品を選ぶことが大切です。需給ギャップを簡単に調べることができるツールが先ほども紹介したKeepaです。ここで、Keepaの具体的な使い方を説明しておきましょう。

まず、GoogleクロームでKeepaのサイトを表示させます。そこで、「デスクトップに追加」というボタンをクリックします。その後、登録を済ませ、「デスクトップに追加済み」という表示に変わったら設定完了です。

そして、Amazonのサイトで商品を見ると、グラフが表示されるようになります。このグラフの中に緑色の波線が見えると思いますが、特にこの緑色の波形が重要です。この波形から、その商品の販売個数が1年単位や数年単位の変動でわかります。

さらに、何人のセラーがこの商品を販売しているかもわかります。最近セラーの数が増えていたら人気が上がっている商品、数年前からセラーが多い商品は安定的に売れている商品といったように、様々な有力情報が入手できるのです。季節性のある商品なら、「夏に良く売れる」といったこともわかります。

この需給ギャップデータをしっかり調査することで、売れる商品なのかがわかってきます。私はいつも生徒さんには「データはいつも正しい。データは嘘をつかない」と伝えています。最も重要なことは、データには再現性があること。つまり、いつどこで誰がリサーチしても、売れる商品を何度でも見つけることができます。

一方、何となく「売れそうな気がする」と選んだ場合、再現性がありません。仮に運よく売れたとしても、次の商品は売れるとは限らないでしょう。そして、商品が売れなくなった原因が不明のまま終わります。当然、この再現性がないと、一時的に稼げても、安定的に稼ぐのが難しくなるのです。

この需給ギャップをしっかりとデータ分析することで、売れる商品を見つけることができます。そして、Keepaをフル活用することで継続的に売れる商品を見つけて、売上を積み上げることができるのです。このデータを活用した商品リサーチが、安定的に稼げるビジネスになる大きな理由です。

米輸出ビジネスは、需給ギャップが勝敗を分けると言ってもいいでしょう。最初に、データを活用してシビアにリサーチしておけば、ほとんどの商品でしっかりと利益が出せるのです。ID野球の監督のように、データ分析で判断する。しっかりと勝利を積み重ねたその先には、リーグ優勝のビールかけが待っていることでしょう。

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