はじめに

FIREを目指すため、長期でリターンを得る手段として不動産投資を検討している方もいるのではないでしょうか。

そこで、構築国内最大規模の不動産コミュニティを運営する木村拓也 氏の著書『人生を逆転させる、サラリーマンの【不動産投資FIRE】』(ぱる出版)より、一部を抜粋・編集して不動産投資が会社員に向いている理由について解説します。


サラリーマンこそ不動産投資をはじめるべき9つの理由

給与だけで不自由なく人生をまっとうすることが難しいというのはもはや、ほとんどの社会人が認識する問題となっています。その結果、多くの人が「副業」「投資」といったワードに興味を持っています。

投資にせよ副業にせよ、様々なやり方や商品・業態があり、当然それぞれにメリットやデメリットがあります。一概にこれが良いとか、これさえやれば儲けられる、などと言うことは出来ません。しかしそれを承知で私は、「サラリーマンが」 「不自由のない人生を送るため」に選ぶのであれば不動産投資は最も有力な選択肢 であると考えています。

私が考える不動産投資がサラリーマンに向いている理由を1つずつご紹介していきましょう。

(1)管理業務を管理会社に委託できる

サラリーマンは当然ですが会社勤めという本業があります。残業が多い人もいるでしょうし、場合によっては休日出勤もあるかもしれません。ご結婚されている方ならば家族サービスの時間もあるでしょう。サラリーマンの副業や投資というのはそんな生活との両立が大前提です。

副業はもちろん、株式投資であっても頻繁にチャートをチェックしたり操作したり、案外時間を取られるものです。 しかし不動産投資は、一度勉強して物件を運用する段階までいってしまえば本当に自分は「何もしなくて良い」のです。

自分の所有している物件の管理は、それを専門に行う管理会社に全て委託します。掃除も入居付け(入居者探し)も基本的には管理会社まかせ。自分は本業や家族サービスに時間を全て注ぐことができます。

したがって、生活の中で割く労力としてはこれまでと全く変わりません。ほったらかしにしているだけで着実に収入が生まれます。FIREを目的としている人は勝手にそれが近づいてきますし、いざFIREを達成したあとはお金を稼ぐために時間をかける必要がなくなるので本当に自分の好きなことだけに時間を使うことができるようになります。

(2)安定性が高い

「投資」ときくと、ある種のギャンブルのような印象を持つ人も中にはおられます。確かに株式投資やFX、最近流行りの仮想通貨などは価格の上がり下がりがありギャンブル感覚で手を出す人もいるでしょう。

不動産投資は同じ投資であってもそれらとは大きく異なるものです。確かに土地の価格などは上がったり下がったりすることもありますが、本書で語っている不動産投資というのは「物件を買って家賃収入で稼ぐ」のがメインです。

賃貸物件に住んでいる人や住んでいたことがある人は考えて欲しいのですが、あなたの家賃は景気やその他の理由で上がったり下がったりしたでしょうか? しませんよね。毎月毎月決まった額を払っていると思います。 それはオーナーの立場からすると、決まった額が毎月必ず入金されるということです。

事実、リーマンショックのときも今回のコロナ感染症のときも、私の不動産収入が大きく変動することはありませんでした。

確実に本業の収入に上乗せさせることができるというのが不動産投資の強みなのです。

ゆくゆくはFIREしたい、と思っている人にとってもこれは大事なことで、仮に副業で月100万円稼げたとしても「5年後も10年後も同じように稼げるか」はわかりません。ある程度副業が軌道に乗っている人でも、これが不安で脱サラに踏み切れないという人も多いようです。しかし毎月決まった額が入金され、それが数十年続くであろうと確信できたのであれば、安心して会社を辞めることができます。

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