はじめに

訂正請求の手続き

訂正請求を行うには、「年金記録訂正請求書」「同意書」「請求の概要」「請求内容に関する状況が分かる資料」を合わせて、年金事務所に提出しなければなりません。また、請求したからといって必ず訂正されるとは限らない点にも注意しておきましょう。もちろん、決定に対して不服がある場合は、審査請求を行うことができます。

免除や猶予期間がある場合の対応方法

ねんきん定期便を確認し、免除期間や猶予期間があることが分かった場合は、できるだけ早く解消するようにしましょう。解消する方法としては、以下の2つがあります。

10年以内であれば追納

国民年金保険料の免除や猶予を受けた期間がある場合は、10年以内であれば追納が可能です。ただし、3年を過ぎたものについては加算額が上乗せされますので、早めに支払うことをおすすめします。

10年を過ぎている場合は任意加入を考える

免除や猶予を受けてから10年を経過しており、追納できない場合で、60歳になった時点で保険料の納付月数が480ヶ月に満たない場合は、65歳までの間、国民年金に任意加入することにより、納付月数を480ヶ月に近づけることができます。

任意加入には条件があり、全てを満たす必要がありますので、詳細を確認して加入の手続きを行ってください。

満額受給できるためにできることをやっておこう

ねんきん定期便の内容を確認することで、将来受け取れる年金額の目安を知ることができるほか、これまでの加入状況を知ることもできます。年金保険料の免除や猶予を受けている場合は、将来受け取れる年金額が、免除期間や免除の内容に応じて減額されるため、追納や任意加入を検討することで、受け取れる年金額を満額に近づけることができます。

また、厚生年金加入者の場合は、納付済みの保険料額を確認し、誤りがある場合は訂正請求を行い、正しい内容に直しておきましょう。

最終的に正しい年金額を受け取れるかは自分の行動にかかっています。不明な点の解消や、追納など、自分で行えることは自己責任と考え、忘れずに行うことが大切です。

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