はじめに

おすすめは低リスクな選択

その他にも物件の特徴となる要素は様々なものがあります。例えばその建物の材質も、鉄筋コンクリート(RC)や木造などがあり、それぞれ購入金額や家賃に影響します。

こういった特徴を列挙していくこともできますが、不動産投資に興味をもったばかりの皆さんにそんな説明をしてもあまり意味はないでしょう。重要なのはこれらの特徴は全て一長一短あり、それを把握した上で投資先を決めるべきであるということです。

一長一短とは書きましたが、 キムラ式不動産投資では基本的には「低リスク」な選択を推奨しています。

低リスクな選択というのは、多少利回りが悪かったとしても購入金額が比較的小さかったり、空室リスクが低い物件を選ぶということです。

例えば一棟ものと区分であれば、当然区分の方が小さな投資金額で不動産投資をはじめることができるため最初は区分をおすすめします。私もはじめは区分からスタートしました。

もちろん、その分リターンは小さくなりますが、まずは不動産投資の流れを掴み、「確実に毎月入金される」という安心感を味わうべきだと考えます。

同じように新築と中古であれば、中古の方が購入金額が安く、また売却する場合の資産価値の減少幅も小さいため低スクと言えます。

「良い悪いではなく初心者向けか上級者向けか」この考え方は、立地や間取りについても同じです。例えば東京都内で比較的築浅(築20年以内)の一人暮らし向けの物件ならば、購入金額も比較的小さく、そういった物件を探す需要が常に大きいため空室リスクも抑えることができます。

繰り返しますが、リスクとリターンは比例するものですから、すでに十分な資産があり最初から大きなリターンを得たい人には一棟ものを勧めることもあります。決して一棟ものや新築を買うのが絶対にダメだと言っているわけではありません。というよりも、「これは絶対ダメ」「これならば絶対にうまくいく」といった解像度でしか物事を考えられない人は投資をしてもうまくいかないでしょう。

ここで言いたいのは、リスクとリターンが比例する以上 「ハイリターンを狙える物件というのは上級者向けの選択である」 ということです。

仮に上級者であればおすすめできる物件であったとしても「最初はまずは低リスクの物件で硬く行った方が良いですね」となるケースもあるわけです。そうして着実に安定した物件を買い、不動産投資に慣れてきたら徐々に利回りの良い物件も含めて物件を増やしていくことで、10年後には大きな資産を築いている、というのを目指すのがキムラ式不動産投資法の基本的な考え方となります。

インターネットに良い物件情報はない

成功者がいるかどうか

物件に関するおおまかな考え方は伝わったと思います。もちろん細かなポイントをあげていけばキリがありませんが、まずはこういった大枠の考え方を理解するのが重要です。
というのも、物件探しは全て自分でするわけではありません。全国には数えきれないほどの不動産物件があるわけで、その全て自分が1つひとつ探して条件を比較することなどできないのです。

ではどうやって投資する物件を決めるかというと、基本的には不動産業者が探してきたものを紹介してもらう形となります。もちろんその中から自分の戦略に合わせて物件を選択するため、何から何まで任せきりというわけではありませんが、今の段階で細かな知識をああだこうだと学ぶよりも、信頼できる業者を見つけることの方が大事だったりします。

不動産業者もビジネスですから、1つでも多くの不動産を売ろうと考えています。当然、中には初心者が投資するのには向かないものもあります。ではどうすれば信頼できる業者を見つけることができるのでしょうか。

もっともわかりやすいのは 「その業者を通して不動産を買って成功している人がいるかどうか」 を確認することです。良い業者というのは、空室リスクと利回り(リターン)のバランスのとれた物件をたくさん知っていて、それをあなたの資金力や戦略に合わせて紹介してくれる業者です。逆に悪い業者は、そもそも良い物件をあまり手元に持っていなかったりします。

ですから、もし本当に良い業者であれば、あなた以外にもその業者から不動産を買って成功している人がいるはずなのです。

例えば知人に不動産投資をして成功している人がいるなら、その人に業者を紹介してもらうのが良いでしょう。もちろん、成功している人が一人ではなく複数いるならそれだけ信用できます。会社によっては、その会社の中で何人もが同じ業者から不動産を購入しているようなケースもあります。その人たちがみんな成功しているのであれば、まずはその業者に話を聞いてみるのも良いかもしれません。

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