はじめに
60歳時点で資産はいくらになる?
では、老後費用などが足りるかどうか、貯蓄の状況を整理してみましょう。
◆現在の資産状況
・貯金総額1,800万円→1,300万円(2年間の学費分として500万円を支払うと想定)
・現在の投資総額:2,000万円
・確定拠出年金 夫1,200万、妻720万円
合計5,220万円
◆今後の資産状況の想定(43歳〜60歳まで)
・毎月2万円貯蓄(毎月5万円のうち2万円を貯蓄)→ご相談者さんの2年間の無職期間は貯蓄できないとすると、ご夫婦60歳時点で360万円
・年間のボーナスからの貯蓄50万円→ご相談者さんの2年間の無職期間は貯蓄できないとすると、ご夫婦60歳時点で750万円
・毎月積立投資3万円(つみたてNISAに利回り4%で投資したと想定)→ご夫婦60歳時点で約870万円
・毎月5万5,000円の企業型DCへの拠出(夫分利回り4%で投資できたと想定)→ご夫婦60歳時点で約1,600万円
今後の貯蓄、運用の状況をざっくりと計算すると、60歳時点で約3,580万円になっています。運用などを考慮せずに単純に現在の資産と合わせると約8,800万円になる計算になります。
計算上は生活に支障なし
60歳から65歳まで基本生活費程度の収入を得るとして、お子様2人分の大学資金1,000万円、繰上げ返済費用200万円、老後資金2,100万円を差し引き、この時点で不動産投資の負債分(詳細はわかりませんが、順調に返済が進むと仮定)があるとしても、その分を差し引いても試算上は、十分に生活は成り立ちます。また、将来、不動産投資からの収入が期待できるのであれば、さらに生活に余裕ができるでしょう。
ただし、今回は筆者が独断で想定して試算してしまったところが多い点や詳細な事情を把握していない点、また、公的データを使っての試算になります。今回のアドバイスを元に、今後の働き方や資産運用についてご自身の想定しているケースで再度試算してみていただけると幸いです。お子さんとの時間を大切に、お体に気をつけて頑張ってくださいね。
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