はじめに

無理して大きく増やす必要はなし

毎月、iDeCo2万3,000円につみたてNISAをおおよそ3万3,000円行うとすると、年間の投資金額は67万2,000円、年間の預貯金額は194万円ほどとなり、投資への比率は約25.7%となります。公的制度をフル活用し、増やすというよりはインフレ対策と捉えるとよいのではないでしょうか。

つみたてNISAの良いところは、売却し引き出しができる点です。iDeCoは基本的に60歳以降しか引き出しができませんが、つみたてNISAは何か必要なことがある場合には売却もできます。大きく上昇した場合にはつみたてNISAを現金化し、iDeCoは継続投資といった選択肢も可能です。

iDeCoとつみたてNISAをうまく活用し、さらなる老後資金確保に動かれてみてはいかがでしょうか。もちろん、さらに積極的な運用を図るのであれば、投資信託以外に株式などに手を出すことも可能ですが、現状からみて大きく増やす必要もないことから、無理はされなくてもよろしいかと思います。

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