はじめに

キャリアの棚卸しが定年後のキャリアにつながる

定年後に、どんなふうに働くのかはとても重要です。60歳から再雇用という人は、65歳までの5年間を「会社にぶら下がっていればいい!」なんて思っていてはいけません。

これからは、70歳まで働く時代になってきます。10年間、会社にぶら下がるのは、かなりキツイです。やる気のないままですと、会社にとってもお荷物になるし、何よりも自分に取ってマイナスにしかなりません。先ほどの「お金」の項目で、老後資金が足りない人は、もっと収入を増やすとか、さらに長く働く必要があります。

多くの人が再雇用ですが、定年後の道にはさまざまな選択肢があります。転職、起業、フリーランス、ボランティア、リカレントなど、選択肢を広げてみてはいかがでしょうか?

そのためには、一度キャリアの棚卸しが必要になります。子どもの頃、やりたかった夢は何ですか?実現できていない夢は何でしょうか? 自分の原点を探りながら、自分のキャリアと照らし合わせる作業をしてみる必要があるかも知れません。それから、第二に人生に向けても目標を考えるようにしてはいかがでしょうか?

仕事の人間関係は、次に引き続けられるのはわずか?

会社員として仕事を続けてきた人は、仲間や友だちも多いのではないでしょうか?

でも、よく考えてください。その仲間・友達というのは、仕事を通してではありませんか? その仕事が終わって、第一線から退いても、仲間としてのつきあいは続けることができるのでしょうか?

じつは、定年後に待っている大きな問題は「孤独」です。

仕事の仲間というのは、仕事が終わってしまうとそのまま疎遠になってしまうことが多いのです。定年後には、環境も状況も変わります。そのため新たな友達・仲間を見つけるのも重要になります。それは地域だったり、趣味の友達だったりでもいいでしょう。

さらに重要なのが配偶者とのつきあいかも知れません。仕事にかまけてキチンと向きあっていなかったということはありませんか? 定年後の時間ができたのであれば、家事を手伝ったり、料理を習ったりすることで関係もよくなるかもしれません。

これらのことをエンディングノートのように書き出してみることをオススメします。第二の人生で、やりたいことが見つけられると思います。

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著者:中島 典子 (監修), 長尾 義弘 (監修)
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定年は人生の一大事。
でも、手続き次第で金持ち老後にも、貧乏老後にもなりうることを知っていますか?
本誌は、定年を意識しはじめる50代なかばから、60歳、65歳、70歳、それ以降と、定年を中心にやっておくべき手続きをまとめた実用ムックです。
巻末には取り外せる「書き込み式『定活』ノート」を活用すれば、定年後の「お金」「仕事」「生きがい」の棚卸しができます。
思い立ったが吉日。今日から金持ち老後を目指しましょう!

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