はじめに

収入が障害年金のみになってしまうと毎年200万円近くの赤字に

そして、もし仕事ができなくなり、収入が障害年金のみになった場合、毎年200万円近くの赤字が発生し、10年後の貯蓄残高は約1,200万円に減ります【図表2】。
 
子どもが卒業して、教育費分がなくなったとしても、例えば、年間100万円の補てんが必要なら12年で預貯金は底を尽く計算です。

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給付型奨学金を受けられる可能性も

しかし、教育費に関しては、大きく負担軽減できる可能性もあります。日本学生支援機構の給付型奨学金は、返済不要で、世帯収入の基準など一定の要件を満たせば対象となり、さらに、大学・専門学校等の授業料・入学金も免除または減額されるのです。

例えば、最も手厚い住民税非課税世帯(第Ⅰ区分)の場合、私立大学に自宅から通学する場合の支給月額は3万8,300円。年間約46万円が受け取れます。同時に、私立大学の入学金約26万円と授業約70万円が免除され、合計4年間で約490万円の費用が軽減できます。

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 もちろん、収入源の確保以外にも、社会的役割の維持という観点からも、できるだけ就労を継続するに越したことはありません。給付型奨学金の支援区分はこの他にもありますし、以下のサイトで奨学金を検索することも可能ですので、調べてみてください。

【参考】日本学生支援機構「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」

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