はじめに

リテラシーは「金融資産」にも比例

Q)金融資産は?
低リテラシー層…「金融資産がない」20.9%、「資産2000万円以上」3.5%
高リテラシー層…「金融資産がない」3.6%、「資産2000万円以上」31.2%

まず、金融資産の違いを見ると、高リテラシー層で金融資産がない人は3.5%にとどまっていますが、低リテラシー層の人は5人に1人の割合で金融資産がないと回答しています。一方で、高リテラシー層で2000万円以上の資産がある人は、3人に1人もいました。

リテラシーが高いから資産が増えたのか、増えたことでリテラシーがついていったのか、どちらが先かはわかりませんが、関連性が非常に高いことがわかります。

「金融経済情報を見る頻度」にも比例!

Q)「金融情報を見る頻度」は?
低リテラシー層…「ほぼ毎日」(23.0%)、「週に1回程度」(9.4%)、「まったくみない」(46.4%)
高リテラシー層…「ほぼ毎日」(53.8%)、「週に1回程度」(23.2%)、「まったくみない」(3.5%)

金融経済情報を見る頻度も、リテラシーは比例していました。高リテラシー層は、ほぼ毎日、週に1回程度があわせて6割近くになりますが、低リテラシーは、あわせても3割ほど。まったくみない人が、低リテラシーは半数近くもいます。

金融商品購入時に、他の商品と比較するかでも差が

Q)金融商品(運用商品)購入時、他の商品と比較しますか?
低リテラシー層…「比較したうえで資産運用を行った」(5.4%)、「比較せず資産運用を行った」(4.3%)「資産運用は行わなかった」(90.3%)
高リテラシー層…「比較したうえで資産運用を行った」(38.2%)、「比較せず資産運用を行った」(11.9%)「資産運用は行わなかった」(49.9%)

株や投資信託、外貨預金など、運用商品を購入するときに、他の商品と比較したかどうかでも違いがあります。高リテラシー層で比較した人は40%近くいましたが、低リテラシー層はたった5%ほど。そもそも、資産運用をしていない人は、低リテラシー層では90.3%と、かなりの割合を占めました。

緊急時の資金面ができているかにも違いが

Q)緊急時の資金面の備えは?
低リテラシー層…「確保している」(24.0%)、「確保していない」(36.7%)、「わからない」(39.3%)
高リテラシー層…「確保している」(83.2%)、「確保していない」(13.9%)、「わからない」(3.8%)

いざというときの資金を確保している人は、高リテラシー層では80%以上ですが、低リテラシー層は24%にとどまりました。「わからない」と答えた人が、高リテラシー層が3.8%に対して、低リテラシー層は40%ほど。低リテラシー層は、緊急時への資金準備の意識が低いことがわかります。

これからの結果を総合的に見ると、リテラシーがあることで、いざというときの備えができていたり、資産アップに向けて動いていたりということがわかります。リテラシーがあれば、安心して豊かな生活を送れるイメージがわいてくるのではないでしょうか。

「実はお金のこと、あまりよくわかっていないな…」と密かに思っている人は、ぜひこの機会に金融知識を少しずつ身につけていきたいですね。

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