はじめに

「預金が正解」の潮目が変わった時

しかし、バブル崩壊に伴って利率は下落を続け、1999年にはゼロ金利目前まで落ち込みました。この後は2008年のリーマン・ショック以降、預金ではお金が増えない超低金利は今も続いています。

2019年の配当金や投信の分配金による資産所得は日本は約1,800ドル(約25万円)ですが、米国は日本のおよそ4倍の約7,900ドル(約100万円)、ユーロ圏では約2,600ドル(約35万円)です。

投資を促す税制優遇による違いが大きく、米国や英国は家計金融資産のうち税制優遇制度を利用して保有する資産が約20%を超えています。一方、日本はわずか2%にとどまります。

NISAが手本としている英国のISAは、年間投資枠を2万ポンド(約330万円)に設定しています。今回の改正でNISAの投資枠は360万円ですので、金額では日本が上回るので、国民の意識が貯畜から投資へと切り替わるきっかけの1つになるかもしれません。

ただし、問題点もあります。NISAで人気のある投資信託は楽天証券を参考にすると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスなどを含め、米国株中心に外国株への投資が目立つ点です。

やはり、国内市場を盛り上げる為にも、日本市場に投資する環境整備をしていく事が今後の課題だと感じます。

最後に、日本株で人気のある銘柄をお伝えします。日本郵船(9101)、トヨタ(7203)、ENEOS(5020)、NTT(9432)、通信のソフトバンク(9434)、商船三井(9104)、JT(2914)、KDDI(9433)などの高配当銘柄が人気となっています。

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