はじめに

委託保証金率の引き上げによる影響

そんな状況の中、2023年1月10日(火)から全ての信用取引において、レバレッジ型ETF等の委託保証金率が30%以上に引き上げられます。

これまでは委託保証金率 = 30%でしたが、改定後は委託保証金率 = 30% × レバレッジ型ETF等の指標倍率となります。この措置は委託保証金を上げることにより、投資家保護を目的に行われたものです。

「レバ」や「ダブル」と付くネーミングが誤解を招いている部分も否定できませんが、良くも悪くも2倍になるのはその日 = 1日だけで、中長期で保有して2倍の利益を目指している商品ではないということをご理解頂くことが重要だと思います。購入日に決済せず持ち越してしまうと基準日からのズレが拡大してしまい、思わぬ損失を生む可能性が高い商品銘柄だと認識しましょう。

前途した通り、金融庁はこの商品は主に短期売買により利益を得ることを目的としているとしています。しかし、個人投資家の中にはこの商品をNISAで購入する方も散見されます。

来年から政府は新しいNISAの制度を設け恒久化する方針です。貯蓄から投資へと本格的な路線変更をしていく中で「この様な商品とは知らなかった!」では済まされません。大切な資産を賢く守りましょう。

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