はじめに
ボーナスの使途は赤字の補填??
まず家計の状況を確認していきましょう。
・毎月の手取り収入が50万円
・毎月の支出が41万円
・毎月の貯蓄が4万5,000円
差額の4万5,000円は、投資に回っていると思われます。
ただし、ボーナスからの貯蓄が0円となっています。妻のボーナスはまだ入っていないと思いますので、夫のみ110万円だけだと考えても計算が合いません。おそらく、毎月の支出で赤字になっていて、その埋め合わせをボーナスでしている状態ではないかと思います。
家計改善や資産形成をする上で、「家計を把握すること」が全てのはじまりであり、最重要項目になります。まずは、しっかりと家計簿をつけて、「何に、いつ、いくら使ったか」を把握できるようになりましょう。家計簿アプリなどもあるので、家族の収支をしっかり把握できる体制をつくることが重要ですね。
個別の支出、見直しのポイントは?
続いて個別の支出をみていきたいと思います。
◆住居費 12万円
住居費が12万円とあるので、仮にマンションの管理費修繕費で2万円かかり、住宅ローンの返済額が10万円だとします。仮に変動金利で0.5%だとすると、残債3,350万円から逆算すると約30年2カ月の返済期間がありますね。現在43歳ですので、73歳の終わりに住宅ローンの完済となります。
定年を65歳とすると、その後も住宅ローンが残り支払いが継続していきます。7つ上の妻はその時は80歳になっているので体力的に働くのが厳しくなっていると思われます。
金利が0.5%よりも高い場合、返済期間はさらに長くなります。他の金融機関と金利差がある程度あれば、住宅ローンの借り換えなども可能性があるので、複数の金融機関に相談してみると良いでしょう。
◆食費 8万円
家族3人で8万円は少し高いように思います。家計簿をつけて、週あたりで予算をもうけてコントロールしていくと良いでしょう。また、ふるさと納税などを活用して、お米や食材を揃えることでも工夫できるでしょう。
◆保険料 3万6,000円
保険は貯蓄系の保険に多くの出銭がありますね。終身保険は、積立利率1.85%であれば実際の利率は1%以下だと思います。現在の解約返戻金がそれほどマイナスでなければ解約して、その分投資に回したほうが資産形成上は有利になる可能性があります。ただし、お子さんの学資として考えているのであれば、無理に投資に回さず継続しても良いでしょう。
◆通信費 1万5,000円
通信費は、携帯代金が2台分と、家のインターネット通信費、NHKの費用などでしょうか。高すぎるということもないですが、格安SIMなどを活用して今よりも少しでも安いものを選ぶとよいでしょう。少額でも固定費を見直せると生涯に支払う金額は小さくできるので検討いただいた方が良いと思います。