はじめに

金融系の情報収集に最適な手段は?

鈴木:情報収集の話に移ります。(スライドを指して)私はこんなサイトを参考にしています。

まずひとつ目が、日銀(日本銀行)さんが運営する「知るぽると」というサイトです。あまり知られていませんが、今年5月くらいにリニューアルされて非常に読みやすくなっています。

どんなときに使っているかというと「みんなどうしてる?」というアンケートがあったり、全国の金融に関わる平均値が載っていたりします。「周りの人が将来のためにお金を作っているのか」を知りたいときに、友達に聞いたり、きんゆう女子会に参加して聞いたりする方法もあります。

その中で「まずネットで調べる」ということであれば、正しい情報が載っているという意味で日銀さんの「知るぽると」がいいです。全国の平均やアンケート結果が載っているので、私はたまに見ています。ちょっと字が小さくて細かいですが、正しい情報だと思います。

10日4日は「投資の日」とご存知でしょうか。これは日本証券業協会さんが設定したもので「投資を身近に感じてください」ということで、語呂合わせで作った日なのだそうです。

実はこの日本証券業協会さんという団体は、全国の証券会社さんを取りまとめている協会です。ここのサイトもぜひ検索してみてください。すごく面白いです。

「とうしくん」でも出てくると思いますが、動画だったり大きな文字で説明されていたりするので、意外とサイト内もわかりやすいです。特にNISAや株のことが書かれています。

投資信託について知りたい場合は、投信協会さんのサイトを参考にしたりします。あと、私は金融庁さんのTwitterをフォローしているのですが、意外と金融庁さんもこれから始まる 「つみたてNISA」や国の制度について、Twitterで見ると固い言葉ではありますがつぶやいてくれます。流し読みでもいいので、そういったものをフォローしておくといいのではないかと思います。

難しい単語は「モーニングサテライト」「ストックボイス」でチェック

鈴木:今日はあまりいないかもしれませんが、もう一歩進んで詳しく知りたい方は、単語が難しいですが「モーニングサテライト」「ストックボイス」のような投資関連のテレビや情報サイトもあります。そういったものを見ておくといいかなと思います。ただし、そういったものを見るうえで単語の勉強はやはり必要になるので、マイ単語帳は作っておくといいのではないでしょうか。

おすすめの本ですが、私は投資家になる前の心得として読んでいるのが『投資家が「お金」よりも大切にしていること』です。レオス・キャピタルワークスの藤野(英人)さんという方が書かれた本です。具体的な商品の話うんぬんではなく、投資家になるための心得が書かれています。先ほどの生活を整える系です。

宝島という出版社さんがあるのですが、そこから出されている『お金の基本』という本があります。写真がいっぱい載っていたり、カラーだったりして読みやすいです。生活を整える系、例えば税金の話や給料明細の見方、そういったところから勉強したい方は『お金の基本』という本を見るといいと思います。

相談相手を3人作る

鈴木:私がおすすめなのは、やはり人から聞くことです。今回、マニークさんの話もありましたが、リアルでその人の話を聞く機会も定期的に取り入れるといいのではないかと思います。ネットでの検索や本、テレビだけでは得られない「生の声」もすごく大事ですので、相談相手がいるといいと思います。

相談相手は最低3人作っておいてください。店頭の方でもいいですが、独立系や中立系の方、ファイナンシャルプランナーさんもそうですよね。

あとは瀧さんや私でもいいと思うのですが、実際に会ってみて話してみて「この人、よかったな」と思う方をフォローしてみたり。立場の違う3人を参考にすると、自分が誰に共感するか、どの人が自分と近いかが見えてきます。1人を信用するより、2〜3人いるほうが自分の軸が見えてきます。

私はいろんな人に質問するとき、何かを判断するとき、コツがあるなと思っています。そこで「お話している人自身はどうですか?」とよく聞くんですね。

例えば、今日であれば瀧さんとの対談でお話していましたが、話している相手のお金の向き合い方をリアルに聞くことはよくやっています。なので、イベントなどで質問コーナーがあったら、ゲストの方に「どんなお金の向き合い方をしていますか」と聞きます。

あとは、その人のルールです。皆さんは「答えがない」「自分なりのスタイルを見つけましょう」と言われるケースが多いのですが、そこで「参考までにどんなスタイルでやっていますか」という質問を良くしています。

自分が出した答えやルールを客観的に見るためにも、先ほどの3人の相談相手にこれを聞いてみるといいと思います。金融やお金を捉えるときに、視点を変えるなどいろいろな方法があります。「絶対にこれが正解」「これが正しい」はないと思いますが、その分、いろんな見方や捉え方があり、そのたびに金融はすごく新しい世界で面白いなと思えます。そういったところを質問のときに見るようにしています。

自分の心の声を聞くというのはすごく大事だと思います。「共感するしかない」「この話ぜんぜんわからない」と思ったら、それでもいいと思います。逆にそう思ったら、自分でもメモをとっておくといいと思います。

Googleで検索するときの注意

鈴木:最後に、Googleを活用してください。単語の勉強をするときは、Googleで調べると速いです。ただ、上から順に出てくるものの中には広告も入っていたりします。皆さん、金融などを調べるとき、必ずその内容が正しい情報なのかを見たほうが良いと思います。

ちなみに、単語の勉強でおすすめなのが、東京証券取引所さんのサイトの中に用語集というものがあります。この用語集はあいうえお順に単語が並んでいて、そこでは中立な説明で簡単に書かれています。

サイト自体はあまりオシャレじゃないですが、説明はとても丁寧です。東証さんのサイトの中に金融商品一覧ページがありますので、「株式って何?」「ETFって何?」などがあれば、参考にしてみるといいと思います。

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