はじめに
30代独身で貯蓄ゼロは32.4%、貯蓄ありの平均額は約741万円
では、30代の平均貯蓄額はいくらでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」によれば、約494万円です。
ただし、これは貯金ゼロ~3000万円以上の金融資産を持っている人全ての平均値。平均値は、高額な金融資産を持っている人が少数でも入ると、実態とは異なる数値になることがあります。30代独身の貯蓄平均額も同様です。平均値が含まれる、貯蓄500~700万円ある30代独身の割合は、全体の7.1%しかいないのです。
さらにデータを見てみると「金融資産非保有者」、つまり貯蓄ゼロの割合が32.4%もいることがわかります。そのため、平均値は約494万円ですが、実際に494万円の貯蓄を持っている人は少数派です。
また、金融資産を保有している人だけで見てみると、貯蓄の平均は741万円もあることにも注目です。貯蓄がある人だけにしぼると、平均額はグッと高くなりますね。年収が少ないと貯蓄は無理と思うかもしれませんが、独身の30代で年収300万~500万円未満では、貯蓄がない人は24.1%、貯蓄額の平均は479万円です。
年収750万~1000万円未満の人で貯蓄のない人は、33.3%います。年収が高いと、何かあっても大丈夫と油断してしまうのかもしれませんね。しかし、もしものために貯蓄は生活費の半年分くらいは持っていたいものです。貯蓄がなければ借金などで賄わなければならず、家計のバランスが崩れてしまいかねません。